ユベントスは公式サイト上でオンラインベッティング企業である F66.com と地域パートナー契約を締結したことを発表いたしました。なお、契約は2020年までとのことです。
F66.com は2006年にフィリピンで産声をあげたオンラインベッティング企業です。ユベントスとアジア地域でのパートナー契約を締結したことで、ブランドや肖像権を使って顧客層を掘り起こそうとする狙いがあると考えられます。
ユベントスとしてはチームの露出が増えることはアジアでの知名度が上がることになるため、経済成長が見込まれる地域でのファンの獲得に貢献することを期待してのことと言えるでしょう。
経営的に興味深い点を述べるのであれば、F66.com は今年の1月に地域パートナー契約を締結した Vwin 社とサービス内容が重複していることです。
Vwin 社も F66.com もオンラインベッティング企業であり、ユベントスとアジア地域パートナー契約が有効となっています。同業他社の関係にある会社とパートナー契約をどういった理由で締結したのかが気になる点と言えるでしょう。
メインに位置付けた市場(や注力したい市場)が異なるなら、問題になることはありません。また、「グローバル・パートナーは1業種1社、地域パートナーは1業種複数社」という方針をユベントスが採用している可能性もあります。
経営的な課題である「スポンサーの獲得」を継続できていることは良い兆候です。地域パートナーを獲得できていることも評価されるべきと言えるでしょう。
クラブにとって良い条件を引き出すためにはピッチ上での成績が欠かせません。バランスを保ちながら、クラブが成長し続けられるのかに注目です。