レガ・セリエAが 2018年から放映権の新契約を締結しつつありますが、『カルチョ・エ・フィナンツァ』が「放映権料の配分方法が見直されるのでは」と報じています。
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セリエAの放映権は以下のように配分されています。
- 均等配分:40%
- 調査配分
- ファン区分:25%
- 人口区分:5%
- 成績配分
- 歴史:10%
- 過去5年の成績:15%
- 今季の成績:5%
特徴としては「 “ファンの貢献分” と “クラブの成績分” が1:1になっていること」と言えるでしょう。ただ、この配分システムを維持すると問題があると『カルチョ・エ・フィナンツァ』は試算しているのです。
2017/18 シーズンが第7節で終了したと過程した場合の放映権配分額と、新契約での配分額は以下のようになると示されています。
2017/18 | 新契約 | |
---|---|---|
ナポリ | 6800万ユーロ | 8970万ユーロ (+2170万ユーロ) |
ユベントス | 1億730万ユーロ | 1億4160万ユーロ (+3430万ユーロ) |
インテル | 7840万ユーロ | 1億350万ユーロ (+2510万ユーロ) |
ミラン | 8080万ユーロ | 1億670万ユーロ (+2590万ユーロ) |
ローマ | 6840万ユーロ | 9030万ユーロ (+2190万ユーロ) |
ラツィオ | 5520万ユーロ | 7290万ユーロ (+1770万ユーロ) |
ユベントスは「最も恩恵を受けるチーム」になる見通しです。
その理由は “ファンの貢献分” に隠されています。「サッカーファンの 25% はユベントスファン」と見積もられており、これがユベントスの大きな基本配分となっているからです。
「ユベントスが『ファン区分』で手にする額」>「ラツィオに配分される(リーグで6番目に高額な)放映権料の総額」となっているのですから、配分方法の見直しが行われる可能性はあると言えるでしょう。
ただ、ユベントスファンの “お目当て” は「ユベントスの試合」であり、他のチーム同士の対戦カードではありません。そのため、「ファンの払った放映権料がクラブに還元されていない」と文句が出ることは予想されます。
放映権料の配分方法がどういった形で落ち着くのかにも注目です。