レガ・セリエAは 2017/18 セリエA第7節で起きた出来事に対する懲戒内容(PDF)を公式サイト上で発表いたしました。ユベントスはパラティーチ SD が「VAR を侮辱した」との理由で、2週間の職務停止と罰金を科されています。
ユベントスは第7節でアタランタとのアウェイ戦だったのですが、VAR の判定を巡り、パラティーチ SD の怒りが爆発した形となりました。ユベントスに VAR による誤審が相次いでいれば、当然の反応と言えるでしょう。
ジェノア戦 (第2節) |
VAR でルガーニがガルビノフを倒したとして PK が宣告。しかし、ガルビノフが位置がオフサイドだったことは見逃される |
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アタランタ戦 (第7節) |
ディバラのクロスから57分にマンジュキッチがネットを揺らしたが、VAR でビルドアップ時にリヒトシュタイナーがA・ゴメスを肘打ちしていたとして得点は取り消し |
82分にディバラの FK がペターニャの手にあたり、主審は PK を宣告。しかし、VAR での確認を実施し、PK の判定は変わらず |
第2節ジェノア戦で「オフサイドが VAR の対象から外れ、PK がジェノアに与えらえたこと」を審判団は誤審と認めていないのですから、第7節アタランタ戦でのマンジュキッチ選手のゴールは認められるべきでしょう。そうでなければ、辻褄が合わなくなるからです。
「VAR を使った誤審」による被害を受け、勝ち点を落とすケースが増えれば、批判が出ることは普通です。これからも起きる可能性は十分にあると思われます。
ちなみに、「ペターニャ選手の肩に当たっていた」と誤審を指摘する声がありますが、それは誤りです。
壁に入ったペターニャ選手は右腕をあげているのです。この動きをしている状態で右肩周辺にボールが当たれば、PK と判定されて文句は言えないでしょう。
また、ダマト主審も絶好の位置から見ているのであり、VAR の判断を仰ぐ必要すらないはずです。VAR を行使した時点で審判員としての能力に疑問が付くことになったのです。
パラティーチ SD への処分は10月15日に解除されますので、セリエA第8節ラツィオ戦はお休みということになります。クラブにとっての損害は限定的と言えそうです。