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チケット問題でアニェッリ会長に1年間の職務停止処分が科されるも、ユベントスは控訴の意向

 「マフィアとの関係深いウルトラスがスタジアムのチケットを入手する際に便宜を図っていた」との疑いで訴訟となっていたユベントスですが、FIGC はアニェッリ会長などに職務停止処分を決定したとイタリアメディアが報じています。

画像:コリエレ・デッロ・スポルトの一面
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問題と処分内容

 発端はユベントスのホーム、アリアンツ・スタジアムの南スタンドです。ゴール裏はウルトラスが陣取っているのですが、このゾーンのチケット配布で便宜が図られ、マフィアとのつながりがあったのではないかと報じられた問題がありました。

 これに対し、FIGC は主に次のような処分を下しました。

  • アニェッリ会長、他2名:1年の職務停止+罰金
  • ユベントス:罰金30万ユーロ

 

判決に対するユベントスと検察の反応

 なお、下された判決に対し、ユベントスと検察の双方が控訴する意向を示しています。

 ユベントス側は「『組織犯罪との関わりは完全に排除されている』と判決に記載されているにもかかわらず、会長を始めとする関係者に長期の職務停止が科されたことはおかしい」と公式サイト上で主張。控訴の意向を示すとともに、司法の判断に疑問を投げかけています。

 一方の検察側は「処分が軽すぎる」との理由で控訴する意向を示しています。

 反社会勢力を排除することは重要ですが、関わりがないことが認定されても有罪となる国は投資先として魅力ではないことは明らかです。イタリア経済が不調なのはある意味で当然と言えるでしょう。

 

ユベントス側の有罪が確定した場合

 ユベントスと FIGC の双方が控訴の意向を示しており、最終的な判決が確定するのは先になると思われます。ちなみに、現在の判決内容で確定した場合、アニェッリ会長は次のような行為ができなくなる見込みです。

  • “ユベントスの代表” としての活動
    • 試合中のドレッシングルームへの立ち入り
    • FIGC の会合への出席
    • FIFA 公認の選手代理人との会談など

 アニェッリ会長が職務から外れなければならなくなった場合、実務はマロッタ GM 兼 CEO が引き続き見ることになるでしょう。代表の立場はユベントスの親会社である Exor でトップを務めるジョン・エルカン会長が一時的に担当することになると思われます。

 しばらくはゴタゴタが続くことでしょう。控訴審の行方に注目です。