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【採点】 2017/18 UEFA CL 第1節 バルセロナ対ユベントス

 カンプノウで行われた UEFA チャンピオンズリーグのグループステージ第1節はメッシ選手が全得点に絡む活躍を見せたバルセロナが 3-0 で勝利し、昨シーズンの雪辱を晴らすことに成功しました。

画像:先制ゴールを決めたメッシ

 試合に先発した両チームの選手は下表のとおりです。

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画像:2017/18 UEFA CL バルセロナ対ユベントス
表1:先発メンバー(17/18 UEFA CL GS-1 バルセロナ戦)
  FC Barcelona
[4-3-3]
Juventus
[4-2-3-1]
GK 1: テア・シュテーゲン 1: ブッフォン 画像:キャプテン
DF 2: セメド
3: ピケ
5: ユムティティ
18: ジョルディ・アルバ
2: デ・シリオ
15: バルザーリ
4: ベナティア
12: アレックス・サンドロ
MF 4: ラキティッチ
5: ブスケツ
8: イニエスタ
画像:キャプテン
5: ピアニッチ
14: マテュイディ
30: ベタンクール
10: ディバラ
11: ドウグラス・コスタ
FW 11: デンベレ
10: メッシ
9: スアレス
9: イグアイン

 バルセロナは 4-3-3 を選択。メッシ、スアレス、デンベレの3トップが攻撃を牽引し、ブスケツ選手を中心とした MF がビルドアップを行うベストメンバーで試合を迎えます。

 対するユベントスは 4-2-3-1 を選択。CB はベナティアとバルザーリの両ベテラン選手が組み、デ・シリオ選手が右 SB で初先発。ベタンクール選手とD・コスタ選手がワイドを務める布陣で試合に臨みます。

 

 試合はユベントスがプレスをかけ、序盤のリズムを掴む。6分にイグアインからのパスを受けたデ・シリオが中に切れ込み、左足で枠内シュートを放ったが、テア・シュテーゲンのセーブで防がれる。

 対するバルセロナも徐々に盛り返し、右サイドを起点にユベントスゴールに迫る。20分には中央に切れ込んだイニエスタがゴール正面で FK を獲得。メッシのシュートは壁に当たったものの、こぼれ球をスアレスがシュート。しかし、これはブッフォンが弾き出すことに成功する。

 両チームともに集中力を保つ中、ユベントスにアクシデント。サイドの攻防で優勢だったデ・シリオが右足首を痛め、41分にプレー続行が不可能となり、ストゥラーロとの交代を余儀なくされる。

 このまま前半を終えたいユベントスだったが、45分に失点してしまう。自陣からのロングフィードをデンベレが上手く収め、メッシに展開。センターサークル付近でボール受けたバルセロナの10番はドリブルで持ち上がるとエリア手前でスアレスとのワンツーでユベントス守備陣を翻弄。最後はベナティアの股下を抜くシュートを先制点を決め、前半を 1-0 とリードして折り返す。

 追いつきたいユベントスはD・コスタの折り返しのクリアがディバラの足元に来たが、力みからかシュートは枠を捉えない。再びバルセロナペースとなった56分に追加点が生まれる。

 デンベレに入れようとしたボールをベナティアがカットを試みるも、カットしきれず。これをメッシに展開され、右サイドを抜け出したメッシが中央にグラウンダーのクロス。スアレスに届く寸前にストゥラーロが何とかクリアしたものの、エリア内に詰めていたラキティッチが押し込み、リードを2点差とする。

 1点差での敗けなら、ホームの結果次第で首位通過に可能性を残すユベントスは攻めの姿勢を見せる。しかし、シュートはエリア外か角度のない位置から強引に放ったものが多く、テア・シュテーゲンを脅かすまでには至らない。

 すると、69分には相手陣深くで奪われたところからカウンターを受け、最後はメッシに2点目を決められてしまう。ユベントスは CK からベナティアが頭で狙ったものの、シュートはピケにライン上でクリアされるなどゴールを奪うことはできない。

 結局、試合はこのまま 3-0 で終了。多くの課題が浮き彫りになるとともに、グループ首位通過は絶望的となった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。

GK: ブッフォン 5.5
 GK としてのミスはなかった。だが、3失点との現実がある。組織として守れなかったことがすべてだろう。

DF: デ・シリオ 6.0
 交代直前にエリア内での横パスをデンベレにさらわれ、シュートを打たれたことが唯一のミス。先制点を献上しかねないものだったが、他のプレーで十分に帳消しできるだけの内容を見せていただけに負傷交代が悔やまれる。

DF: バルザーリ 5.5
 スアレスにストライカーとしての仕事はさせなかったが、ポストプレーまでを防ぐことはできなかった。

DF: ベナティア 4.5
 メッシに決められた場面で責めるのはどちらも酷だろう。ボヌッチでも防げないからだ。だが、2点目につながったインターセプト失敗は DF としての評価を落とす残念なプレーである。

DF: アレックス・サンドロ 4.5
 献身的にプレーしていたが、デ・シリオのパスミスをカバーしたことが最大の見せ場だった。ピッチでスリップを繰り返し、デンベレに振り回されるなど悲惨な内容に終始した。

MF: ピアニッチ 5.5
 前半は相手のパスコースを消し、マイボール時には上手くポゼッションするなど存在感を発揮した。ただ、リードを許したことで中盤にスペースの生まれた後半は試合から消えてしまっていた。

MF: マテュイディ 5.0
 持ち前の走力もフィジカルも活かすことはできず、不完全燃焼を引き起こしていた。ボールタッチも少なく、貢献度は低かったと見なされるだろう。

MF: ベタンクール 5.5
 良い試合への入りを見せていただけに、徐々に消えてしまったのは残念だった。叩かれるような出来ではなかったが、シュートの意欲を持つなど積極性はもう少し示して欲しかった。

MF: ディバラ 5.0
 気負いすぎて、実力を出し切ることができなかった。メッシとの違いを残酷なまでに見せつけられたと言えるだろう。第5節で借りを返せるかが注目である。

MF: ドウグラス・コスタ 4.5
 バイエルンでポジションを失った理由が分かるプレー内容だった。スピードによる推進力はあるが、中に切れ込むために不可欠な1対1での突破成功率があまりに低い。現状ではピアツァにポジションを取られても誰も疑問に思わないだろう。

FW: イグアイン 4.5
 コンディションが 7〜8 割でバルセロナの守備を翻弄できるのなら、大舞台でまぶしすぎるほど輝くことだろう。スアレス&メッシのコンビに現実を突きつけられる結果になってしまった。

 

【交代選手など】

DF: ストゥラーロ 5.5
 41分に負傷したデ・シリオとの交代で急遽出場する。急造の右 SB として最大限のプレーはできていた。ユーティリティー性を最大限評価する必要があるはずだ。

MF: ベルナルデスキ 5.5
 ベタンクールとの交代で63分から出場。シュートを放つなど反撃の狼煙をあげようとしたが、攻撃陣全体が周囲との連携に欠け、単発の攻撃ばかりで得点の雰囲気を醸し出すまでには至らなかった。

MF: カリガラ ー
 87分にイグアインとの交代でユベントスのトップチームデビューを果たす。周囲からの信頼はまだ勝ち取っておらず、フリーでもパスを出してもらえないなど見せ場を作ることはできなかった。

 

アッレグリ監督 5.0
 試合に向けたプランが悪かったとは言えない。バルサ自慢の左サイドからの攻撃は抑え込めていたからだ。しかし、逆サイドでサンドロとコスタの両選手が攻守ともに封じ込められたことは計算外だった。アッレグリの判断次第ではマンジュキッチとリヒトシュタイナーをこの試合で起用できたのだから、監督の評価は低くなるだろう。単独で突破ができない状況を放置し、カウンターの餌食となった部分も反省しなければならない点である。

スコミナ主審 5.5
 後半に入り、試合がナーバスになったところでのコントロールはあまり上手くはなかった。両チームとも判定にストレスを感じていたが、大差の試合となったことが荒れなかった理由だろう。