2017/18 シーズンにユベントスなどとセリエAの覇権を争うことが予想されるライバルチームの分析。最終回となる第4回は昨シーズンのセリエAを7位で終えたインテルです。
1:予想システム(4-2-3-1)
ローマからスパレッティ監督とサバティーニ SD が就任したことで今季のインテルが目指すチームは「昨季のローマ」となるでしょう。そのため、フォーメーションは可変的なものになることが予想されます。
【予想システム:4-2-3-1】
GK: ハンダノビッチ
DF: ダンブロージオ、シュクリニアル、ミランダ、ダルベルト
DMF: ベシーノ、ボルハ・バレロ(ガリアルディーニ)
MF: カンドレーバ、J・マリオ、ペリシッチ
FW: イカルディ
トップ下で起用された選手がナインゴラン選手のような活躍を見せることが 4-2-3-1 が継続する条件となるでしょう。このポジションが機能しなかった場合は 4-3-3 など「トップ下を置かない形」や「ゼロトップ」にシフトすることになると思われます。
2:インテルの強みと課題点
インテルの強みとなるのは UEFA のコンペティションへの出場権を持たないため、日程的に余裕がある点です。実力のある選手に新監督の戦術を理解するための時間が与えらえる訳ですから、上手く機能すれば、スクデット戦線で存在感を発揮することでしょう。
逆に課題となるのは選手たちがスパレッティ監督のやりたいサッカーで結果を出すまでに時間が必要になることが予想される点です。
攻撃が「イカルディ選手に “おんぶに抱っこ” だった昨季のスタイルと180度異なるサッカー」がスパレッティ監督の目指す形であり、攻守両面で上手くバランスを見出すことができるのかが注目点になります。
3:駆け込み補強をする可能性のあるポジション
ビッグクラブとしては選手層が薄い印象がありますが、セリエAとコッパ・イタリアのみであることを考えると「今季は補強の必要性は少ない」状況です。
ただ、チャンピオンズリーグ出場権確保が至上命令であることを考慮すると、補強は必要となります。ウィンガーのレギュラーがカンドレーバ選手(30)とペリシッチ選手(28)ですので、スパレッティ監督の目指すサッカーを考えると、ウィングが補強ポイントになると思われます。
ガビゴル選手やエデル選手がウィンガーとして機能すれば、補強の必要性は下がります。スパレッティ・サッカーに適応する選手をシーズンを通して見極め、来夏の移籍市場で動ければ十分と言えるでしょう。