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ユベントスの選手・監督に対する通信簿【GK・監督編 2016/17】

 2016/17 シーズンの公式戦を終えたこともあり、ユベントスの選手・監督への評価を行いたいと思います。評価は A〜D の4段階で、Aが最高評価という扱いです。

画像:正GKとして君臨したブッフォン

 第1回の評価対象は GK と監督です。なお、第2回目の DF 編はこちら、第3回の MF 編はこちら、最終回となる第4回 FW 編はこちらです。

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ジャンルイジ・ブッフォン(39):A

 39歳という年齢を感じさせないパフォーマンスを見せ続け、適度に与えられた休養が良い方向に作用したと言えるでしょう。

表1:ブッフォン選手の出場成績
  大会名 失点 時間
2016/17 セリエA 30 (30) 24 2655'
UEFA CL 12 (12) 7 1080'
SuperCoppa 1 (1) 1 120'
合計 43 (43) 32 3855'
全試合 57 5160'
セリエA
第21節以降
(出場時間率:70%)
セリエA 14 (14) 9 1260'
UEFA CL 7 (7) 5 630'
合計 21 (21) 14 1890'
全試合 30 2700'

 後半戦(セリエA第21節以降)の出場時間率は 70%。第2GK を務めるネト選手に適度な出場機会を与えることができている点も評価できます。

 契約は2018年まで。チャンピオンズリーグ決勝でのショックを引きずることがなければ、来季も正GKの座は揺るぎないものになると思われます。

 

ノルベルト・ネト(27) :B+

 第2GK として出場機会を徐々に増やし、経験と自信を積み重ねたシーズンとなりました。

表2:ネト選手の出場成績
  大会名 失点 時間
2016/17 セリエA 8 (7) 2 674'
UEFA CL 1 (1) 0 90'
イタリア杯 5 (5) 7 450'
合計 14 (13) 9 1214'
全試合 57 5160'
セリエA
第21節以降
(出場時間率:26.7%)
セリエA 4 (4) 1 360'
イタリア杯 4 (4) 5 360'
合計 8 (8) 6 720'
全試合 30 2700'

 契約は2019年まで。ブッフォン選手が 2017/18 シーズンで引退と見られており、チームからの信頼を確固たるものにできるかが試されるシーズンになると言えるでしょう。

 DF陣との連携やビルドアップでの正確性でブッフォン選手のような落ち着きをチームにもたらすことができるかが鍵になります。

 現時点ではブッフォン選手の後継者候補の1番手ですが、GK 補強の噂は絶えない状況です。ネト選手はフリーでチームに加入しているため、移籍金を提示するクラブが現れれば、移籍が容認されるものと考えられます。

 

エミル・アウデーロ(20) :C

 プリマベーラから昇格した 2016/17 シーズンは第3GK として過ごし、最終節ボローニャ戦でセリエAデビューを果たしました。来季は出場機会をどう確保するかが注目点と言えるでしょう。

表3:アウデーロ選手の出場成績
  大会名 失点 時間
セリエA
第21節以降
(出場時間率:3.3%)
セリエA 1 (1) 1 90'
合計 1 (1) 1 90'
全試合 30 2700'

 “ユース出身枠” の条件を満たしているアウデーロ選手は2021年までの契約を保有しています。ユベントスは “ユース出身枠” を満たす選手が極めて少なく、放出の選択肢は存在しないも同然です。

 ただ、GK という特殊なポジションは経験が不可欠であり、出場機会を確保するために 1〜2 年のローン移籍を選択肢に入れる必要があります。セリエA(もしくはセリエB)でどのように経験を積む機会を提供するかが鍵になると思われます。

 

マッシミリアーノ・アッレグリ監督 :A+

 3-5-2 からスタートし、4-3-1-2 を経て、4-2-3-1 とシーズン中にシステムを激変させる荒療治を行いながらも、リーグ戦とカップ戦は国内3連覇。チャンピオンズリーグでは決勝進出と結果を残しました。

 2020年までの(昇給を伴った)契約延長は当然と言えるでしょう。

 2017/18 シーズンは 4-2-3-1 移行後に浮き彫りとなった攻撃陣(特に中盤サイドの攻撃的選手)の駒不足に対処することが優先課題です。その上で、ターンオーバーを上手く活用し、出場した選手が90分間フル稼働できるコンディション維持が改善点となります。

 クラウディオ・リゴ医師を招聘した効果は怪我人続出だった 2015/16 シーズンから筋肉系のトラブルが減少したという点で現れています。選手が90分間走り続けることができるコンディションを保つことが重要になりますので医療チームの情報をターンオーバーに活かし、効果を生み出せるかが注目点になるでしょう。