6月中に契約延長交渉が行われると見られているアッレグリ監督に対し、PSG (パリ・サンジェルマン)が接近していると『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じています。
アッレグリ監督が保有するユベントスとの契約は2018年の夏まで。残り1年の契約となっています。ガゼッタ紙が伝えるアッレグリ監督側の要求は次の2点とのこと。
- 推定年俸500万ユーロからの昇給
- チャンピオンズリーグ級の選手を3名補強
指揮した3シーズンでスクデットとコッパ・イタリアは3連覇。チャンピオンズリーグでは2度の決勝進出と十分な実績を残しており、昇給は確実とオファーされると言えるでしょう。ただ、希望額に到達するかは不透明であり、交渉が長引く恐れは存在します。
現地水曜日(7日)にマロッタ GM などフロント陣との会談が予定されていると報じられていますので、その席で補強選手を含めた来季の選手構成と昇給についての交渉が行われることになると予想されます。
さて、この状況で国内タイトルを逃した PSG が年俸1000万ユーロを用意して、アッレグリ監督の引き抜きに動いていると伝えられています。
PSG はユベントス以上の資金力を持ち、チャンピオンズリーグのタイトルに餓えています。今季はセビージャからウナイ・エメリ監督を招聘しましたが、失敗と呼べるシーズンを過ごすことになったため、大鉈を振るう可能性はあると言えるでしょう。
セビージャで辣腕を振るったモンチ GM が就任したローマがウナイ・エメリを新監督に据えることもあり得ることであり、動向に注意する必要があります。
ただ、PSG には派手に動くことが制限されるリスクが存在します。チームのオーナーは “カタール投資庁” であり、母国カタールはサウジアラビアや UAE など近隣6ヵ国から国交を断絶される事態に陥っています。
株価が急激に下っており、フォルクスワーゲン社の燃費不正問題による余波を受けたヴォルフスブルクのような運命が待ち受けている可能性があるからです。
まずはアッレグリ監督の去就がどのような形で沈静化するのか。今週中に行われることが確実とされるチームとの会談の行方に注目です。