今季ホーム公式戦の最終試合となったセリエA第37節クロトーネ戦はマンジュキッチ選手のバースデーゴールを皮切りに3得点をあげたユベントスが 3-0 で勝利し、スクデット6連覇を達成しました。
先発した選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-2-3-1] |
FC Crotone [4-4-2] |
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GK | 1: ブッフォン | 1: コルダーツ |
DF | 23: ダニ・アウベス 19: ボヌッチ 4: ベナティア 12: アレックス・サンドロ |
22: ロージ 17: チェッケリーニ 13: フェッラーリ 87: マルテッラ |
MF | 5: ピアニッチ 8: マルキージオ 7: クアドラード 21: ディバラ 17: マンジュキッチ |
6: ローデン 8: クリセティグ 18: バルベーリス 9: ナリーニ |
FW | 9: イグアイン | 24: トネフ 11: ファルチネッリ |
ユベントスは 4-2-3-1 を選択。ボヌッチ選手とベナティア選手が CB を組み、“チンクエ・ステッレ” の5選手とマルキージオ選手が先発する形で試合に臨みます。
対するクロトーネは 4-4-2 を選択。ファルチネッリ選手とトネフ選手を2トップに起用し、カウンターに活路を見出す狙いを持って試合を迎えます。
試合に向けた強いモチベーションのあるチーム同士の対戦ということもあり、互いに中盤でプレスを掛け合う展開でスタート。その中で先手を奪ったのはホームのユベントス。
12分、右サイドをクアドラードが突破し、中央へグランダーのクロスを入れる。中央のイグアインは届かなかったのもの、ファーサイドから走り込んだマンジュキッチが左足で押し込み、チームに先制点をもたらす。
先制したユベントスはディバラが中央でボールを引き出し、攻撃のタクトを振るう。すると、前半39分にゴール正面右でクアドラードが倒されて得た FK をディバラが完璧な軌道でネットに突き刺し、2点のリードを持って前半を終える。
後半に入ると、ユベントスはクロトーネにボールを持たせ、カウンターから3点目を狙う姿勢にシフト。クアドラードやマンジュキッチは訪れたチャンスを活かし切れなかったが、クロトーネにも決定機を与えず、時計の針を進めることに成功する。
83分には左 CK からアレックス・サンドロが強烈なヘディングシュート。クロスバー直撃でボールは真下に落ちた地点がゴールラインテクノロジーで得点と認められ、ユベントスに3点目が入る。
結局、試合はこのまま終了。ユベントスが 3-0 でクロトーネを下し、スクデット6連覇を達成した。なお、敗れたクロトーネと17位エンポリの勝点差は1で変わらず。クロトーネはホームでのシーズン最終節に残留の望みをかけることとなった。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
前半終了間際のシュートがボヌッチに当たり、コースが変わったシーンは肝を冷やしただろう。だが、セーブを強いられるシーンがほとんどなく、出番自体が皆無に違い状況だった。
DF: ダニ・アウベス 6.5
攻撃に積極的に関わり、ピンチには身体を張ったプレーを見せた。高いモチベーションが保たれており、最後の大一番でもクオリティーを見せてくれるだろう。
DF: ボヌッチ 6.0
トネフの対応に手を焼き、前半の出来は強固とは程遠いものだった。後半は安定度が増し、ロングレンジのパスで攻撃に寄与するなど持ち味を見せていた。
DF: ベナティア 6.5
ファールとなった場面もあったが、攻撃の起点であるファルチネッリに効果的な仕事をさせず。攻撃の芽を摘み取り続けたプレーは高く評価される。
DF: アレックス・サンドロ 7.0
左サイドから攻撃参加で押し込み、守備でも強さを発揮した。試合を決定づける3点目を奪っており、素晴らしいパフォーマンスだった。
MF: ピアニッチ 6.5
プレスをかけるクロトーネの網にかからないポジションを取り、DF からのボールを引き出すことでチームにリズムをもたらした。パスワークにスムーズさが出ており、持ち味が示された良い内容の試合だった。
MF: マルキージオ 6.5
コッパ・イタリア決勝から連戦となる中、暑い環境だったにもかかわらず良く働いた。プレーの流れを読み、効果的に顔を出していたことは評価されるべき点である。
MF: クアドラード 6.5
サイドを突破し、得意の形で先制点をアシスト。2点目につながるファールを奪取。攻撃面で持ち味を存分に披露し、守備も献身的に行うなど復調したパフォーマンスを披露した。
MF: ディバラ 7.5
コンディションが懸念されたが、それを払拭する内容を見せつけた。FK は文句のつけようがないし、3点目となった CK の精度も見事なものだった。
MF: マンジュキッチ 7.0
"Mr. No Good" の愛称を自虐ネタにする活躍ぶりだった。先制点をもたらし、後半にはセンターラインから枠内シュートを放つなど好調であることを示した。
FW: イグアイン 6.0
2列目でプレーした選手の内容が良かったため、相対的に見劣りすることとなった。それでも、ポストプレーやシュートの巧さなど持ち味を示しており、チームのために働いたと言えるだろう。
【交代選手など】
DF: バルザーリ 6.0
70分にクアドラードとの交代で右 SB を担当する。守備陣を引き締め、アウベスの攻撃性を活かす形で試合を終えることに貢献した。
MF: レミナ 6.0
マルキージオに代わり、74分から出場する。ピアニッチとダブルボランチを組めることをプレーで示し、成長が続いていることを証明した。
MF: リンコン ー
ピアニッチとの交代で84分から出場機会を得る。クロトーネの攻撃を防ぎ、クリーンシートを達成する役割を果たした。
アッレグリ監督 7.0
試合に向けた良い準備を行い、試合中もチームを上手くコントロールした。相手チームからの研究が進む中でリーグ3連覇を達成した業績は大きく評価されるべきことである。カーディフでどのような戦いを見せるかが注目と言えるだろう。
マッツォレーニ主審 6.0
荒れる要因もあったが、試合の大勢が前半に決まったこともあり、無難に試合を終えたと言えるだろう。接戦になっていれば、ディバラが前半に倒されたシーンが物議を醸していたかもしれない。悪目立ちしていなかったため、マイナス評価にはならないはずだ。