スタディオ・オリンピコで行われたコッパ・イタリア決勝はダニ・アウベス選手とボヌッチ選手のゴールでユベントスが 2-0 で勝利し、コッパ・イタリア3連覇を達成しました。
試合に出場した選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-2-3-1] |
SS Lazio [3-5-2] |
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GK | 25: ネト | 1: ストラコシャ |
DF | 15: バルザーリ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ 12: アレックス・サンドロ |
15: バストス 3: デ・ブライ 13: ワラシ |
MF | 8: マルキージオ 28: リンコン 23: ダニ・アウベス 21: ディバラ 17: マンジュキッチ |
8: バスタ 16: パローロ 20: ビリア 21: ミリンコビッチ 19: ルリッチ |
FW | 9: イグアイン | 14: ケイタ 17: インモービレ |
ユベントスは 4-2-3-1 を選択。GK はネト選手が務め、リンコン選手とマルキージオ選手がダブルボランチ。回復状況が心配されたディバラ選手とマンジュキッチ選手は先発に名を連ねました。
対するラツィオは 3-5-2 を選択。インモービレ選手とケイタ選手の2トップを両 WB と走力のある2列目がサポートする狙いを持ち、試合を迎えます。
試合は3分、ドリブルで攻め上がったキエッリーニが遠目の位置から枠内にシュートを放つ展開で始まる。対するラツィオは6分にケイタが持ち込んでシュートを放つも、ニアポストを直撃する。直後にユベントスはイグアインが強烈なシュートをお見舞いするなど、撃ち合いの様相を呈することとなる。
先制に成功したのはユベントス。12分、ドリブルでボールを持ち上がったアレックス・サンドロがクロスを入れると、これをダニ・アウベスがエリア内でボレーシュート。ワンバウンドでファーサイドのネットを揺らし、チームに先制点をもたらす。
勢いに乗ったユベントスはディバラが13分に枠内シュートを放つも、これは GK ストラコシャがファインセーブ。ストラコシャは18分にもディバラのシュートとイグアインの反応を防ぎ、最後の砦として奮闘する。
21分にパローロを負傷による交代を余儀なくされたラツィオを尻目に、ユベントスは24分に追加点をあげることに成功する。ディバラからの左 CK を走り込んだボヌッチが左足で合わせ、リードを2点に広げて前半を折り返す。
2点を追いかけるラツィオは4バックにスイッチ。53分に途中出場のフェリペ・アンデルソンが右サイドから強烈な枠内シュートを放つも、GK ネトが右手一本でセーブし、CK に逃れる。56分にはインモービレのヘディングをライン上ではじき出し、集中力の高さを見せる。
ユベントスはエースのイグアインにボールを集め、決定的な3点目を狙うが、ラツィオ守備陣の奮闘もあり、ゴールネットを揺らすことができない。一方のラツィオもユベントス守備陣の前にネトを脅かすことができなくなり、試合はこのまま 2-0 で終了。ユベントスがコッパ・イタリア3連覇を達成した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ネト 6.5
シュートストップで安定感を示し、決勝の舞台で今季コッパ・イタリアでの初クリーンシートを達成した。実力を存分に発揮した試合だったと言えるだろう。
DF: バルザーリ 6.0
序盤はケイタに振り切られた場面もあったが、ラツィオ攻撃陣を試合全体を通して抑え込んだ。
DF: ボヌッチ 7.0
CK から2点目を決め、試合の流れを引き寄せた。守備でも中央に君臨し、安定感をもたらすなど攻守において存在感を示した。
DF: キエッリーニ 7.0
守備で文句の付けようのないほどのパフォーマンスを見せつけた。キャプテンとして、背中で手本を示していた。
DF: アレックス・サンドロ 7.0
守備に加え、持ち味の攻め上がりなどサイドを支配した。先制点のアシストとなったクロス、ボヌッチの追加点に直結したフリックなど攻撃面での貢献は大きいものだった。
MF: リンコン 5.5
ベストを尽くそうとした姿勢は見て取れたが、他の選手と比較すると実力を出し切れていなかった。連携面での向上が求められていることは確かだ。
MF: マルキージオ 6.0
状態が懸念された中でのプレーだったが、シンプルなプレーを心がけ、前線の選手にボールを預けるなどチームを機能させることに成功した。
MF: ダニ・アウベス 7.5
モナコ戦で示した好調さを維持し、この試合でもチームに先制点をもたらした。攻撃の比重が大きくなった中で輝き続けており、良いバランスを見出したと言えるだろう。
MF: ディバラ 6.5
トップ下でボールを引き出し、素早いターンからシュートを放つなど危険なエリアで存在感を発揮した。攻撃を牽引し続けたことはチームにとって朗報だった。
MF: マンジュキッチ 6.0
コンディションは良好とは言えなかったが、ローマ戦で腰を痛めたことを考慮するとフル出場できたことは大きい。アレックス・サンドロの動きをサポートする役目に重きを置き、チームの勝利に貢献した。
FW: イグアイン 6.0
最前線で CF としてゴールに迫るなどコンディションの良さを見せつけた。ストラコシャが当たっていたこともあったが、できれば自らの得点で試合を決定づけて欲しかった。
【交代選手など】
MF: レミナ ー
78分にディバラとの交代で出場する。中盤でボールを追いかけ、守備を固める役割を遂行し、チームが期待した仕事を全うした。
アッレグリ監督 7.0
ローマ戦で敗れたショックを引きずることなく、一発勝負で結果を残した。日程的に優位な面があったラツィオを相手にクリーンシートでトロフィーを掲げたことは大きい。主導権を握り、堂々と勝利したことはチームに活力をもたらすだろう。
タリアベント主審 6.0
良く動き、良い位置で判定しようと心がけていた。VAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)の導入が要望された試合だったが、その必要はないと言える働きであった。