NO JUVE, NO LIFE!!

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「ブッフォン発言」の記事を書いたガゼッタ紙、トーンダウンする

 「ドレッシングルームでのブッフォン選手の発言」として記事を書き、ユベントスから抗議を受けた『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が「誤解を避けるために...」と編集長の署名記事を掲載しています。

画像:アンドレア・モンティ(Andrea Monti)氏
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 「記事の内容には確信を持っている」と強気の姿勢を見せていたことを考えると、1日足らずで編集長の役職にあるアンドレア・モンティ(Andrea Monti)氏による署名記事でトーンダウンすることは奇妙なことと言えるでしょう。

 主張内容の概要は以下のとおりです。

  • 想像を巡らせて欲しい
    • ユーヴェの力は圧倒している
    • リーグ戦5連覇を達成した軍艦と対峙すればどうするか
    • 回避するか、衝撃を緩和し、損傷を限定しようとするだろう
    • 相手への警告だとも言える
    • 10戦8勝していることが端的に示している
  • 読者のために記事を書いている
    • ネットやクラブ内部を説得する望みがないことはコストをかけて敵を作っていることと同じこと
    • もし、それが狙いなら失望に値する
    • ガゼッタはユーヴェに敬意を払っている
    • ヨーロッパで勝つには虎の鳴き声、目、牙だけでは不十分だ
    • ブッフォンの言葉には本当の考えがあったと信じている

 

 ガゼッタ紙が急激にトーンダウンした理由は「正しい」主張すると、思わぬところに飛び火するからでしょう。

 ユベントスは勝つ気満々で試合に臨む一方、対戦相手の多くが勝つ意志を持たずに試合を迎える。これは “八百長” としてリーグ機構が調査に乗り出さなければならない案件になるからです。

 「相手が強いから」という理由で選手を大幅に入れ替えることは八百長行為と見なされることがあります。現に、ビジャレアルを率いていたマルセリーノ・ガルシア氏は 2015/16 シーズン最終節ヒホン戦でそのような行為をしたため、八百長疑惑が尾を引く結果となっています。

 「ユベントス戦は手を抜くが、(スクデットを争うと見られる)ローマ戦やナポリ戦では手を抜かないチーム」の存在が疑われた時点で大問題となるためです。

 

 ちなみに、イタリアでは八百長疑惑をかけられた場合、被疑者自身が無実だと証明できなければ有罪と判定される司法体系が運用されています。

 そのため、“とばっちり” を受けるリスクのあるクラブからもガゼッタに抗議が寄せられていたのでしょう。「対戦相手の消極的な姿勢は不自然なものではない」という文言が含まれているのはそういった背景があったからだと思われます。

 ガゼッタ・デッロ・スポルトはアンチ・ユベントスの読者が多いでも知られています。トーンダウンをする方向に舵を切りましたが、炎上が鎮火するかはまだ不透明と言えるでしょう。