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【採点】 2016/17 セリエA第11節 ユベントス対ナポリ

 リーグ戦の行方を占う上で重要な一戦となった第11節ナポリ戦はボヌッチ選手とイグアイン選手のゴールでユベントスが 2-1 で競り勝ちました。

画像:先制ゴールを決めるボヌッチ

 フォーメーションおよび両チームの先発選手は以下のとおりです。

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画像:2016/17 セリエA第11節 ユベントス対ナポリ
表1:先発メンバー(2016/17 セリエA第11節 ナポリ戦)
  Juventus
[3-5-2]
SSC Napoli
[4-3-3]
GK 1: ブッフォン 画像:キャプテン 25: レイナ
DF 15: バルザーリ
19: ボヌッチ
3: キエッリーニ
2: ヒサイ
21: キリケシュ
26: クリバリ
31: グラム
MF 26: リヒトシュタイナー
6: ケディラ
11: エルナネス
5: ピアニッチ
12: アレックス・サンドロ
5: アラン
42: ディアワラ
17: ハムシク
画像:キャプテン
FW 9: イグアイン
17: マンジュキッチ
7: カジェホン
14: メルテンス
24: インシーニェ

 ユベントスは前節サンプドリア戦から5選手を交代した 3-5-2 を採用。アンカーはマルキージオ選手が休養となり、エルナネス選手が起用され、難敵ナポリを迎えます。

 対するナポリもお馴染みの 4-3-3 を選択。メルテンス選手が偽9番としてCFに入り、中盤の底でディアワラ選手が舵取りを行う布陣を採用し、試合に臨みます。

 

 試合は両チームともに攻守の切り替えが素早く、ゴールを狙う姿勢を見せる。ユベントスは20分、アレックス・サンドロからのクロスをレイナが弾いたところをリヒトシュタイナーが狙ったが力が入りすぎ、シュートは枠を大きく外れる。

 続く24分には後方から反応したイグアインがエリア右からシュートを放つも、これはキリケシュが戻り、ブロックに成功する。対するナポリは3トップが裏のスペースを狙うカウンターを出すも、決定機まではたどり着くことはできない。

 すると、39分にユベントスにアクシデント。キエッリーニが右ももを痛め、アッレグリ監督はクアドラードの投入を決断。前半は互いに得点は決まらず、0-0 で折り返す。

 試合を先に動かしたのは4バックに変更したユベントス。50分、右CKから浮き球が生じ、グラムが左足でのクリアに失敗し、ボールはボヌッチのいる所へ。足元に自身を持つCBが左足でボレーシュートを叩き込み、ユベントスが先制する。

 対するナポリも即座に同点に追いつく。54分にインシーニェからの浮き球に反応し、裏のスペースに走り込んだカジェホンがダイレクトで合わせ、試合を振り出しに戻す。ユーヴェはCKからの守備の流れで、SBの2人がカジェホンを見ていたことが裏目に出る結果となった。

 ユベントスは68分に温存していたマルキージオを投入。すると、その直後に再び試合が動く。

 70分、イグアインが下がってボールを受け、エリア内に走り込んだケディラを狙って浮き球のパスを送る。ケディラのシュートはマークについていたグラムに当たり、跳ね返ったが、そのボールを走り込んだイグアインが左足でゴールに突き刺し、ユベントスが勝ち越しに成功する。

 勝ち越したユベントスは逃げ切るためにボールを動かし、ナポリの攻撃を跳ね返し続ける。ナポリの必死の反撃も実ることはなく、試合はこのまま終了。ユベントスが 2-1 で勝利した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。

GK: ブッフォン 6.0
 カジェホンのシュートはストップできるものではなかったし、それ以外のシュートは安定したセーブを見せるなど役割を全うした。

DF: バルザーリ 6.5
 3バックおよび4バックの両方で高い質のプレーを見せるなど、衰えとは無縁であるパフォーマンスに終始した。

DF: ボヌッチ 7.0
 ナポリの中央からの攻撃を防ぎ、球出しの起点としても作用。ボレーシュートで先制点も記録し、持ち味を思う存分アピールした試合だった。

DF: キエッリーニ 6.0
 対人マークの強さを見せていた反面、負傷交代を余儀なくされたことは残念だ。復帰後の起用方法にもう少し配慮があってしかるべき選手と言えるだろう。

WB: リヒトシュタイナー 6.0
 久しぶりの先発で気合いが入りすぎたのか、シュートやパスに正確性を欠くシーンが多かった。しかし、持ち味の上下動でそれを帳消しにできる程度のパフォーマンスでもあった。

MF: ケディラ 6.0
 4バックに変わってからボールに触れる機会が増え、徐々に存在感を増す結果となった。ただ、持っている能力を考えると、低調な内容だったと言われても仕方のない出来だったことも事実だ。

MF: エルナネス 5.5
 昨季第6節での反省から、ボールを素早く動かし、プレスの網に引っかからないよう工夫していたことは高く評価される。ただ、ロッキがエルナネスに対するチャージだけ異様に判定が甘かったことをもう少し早く気づき、対処策を講じるべきであったが、戦う姿勢を見せ続けていたことは良いことである。

MF: ピアニッチ 5.5
 一流選手であるが故にどのチームからもマークが厳しくなることが現実だ。輝くためにはチームメイトとの適切な距離感が不可欠なのだが、それがまだ確立できていないことが今節で明らかになったと言えるだろう。

WB: アレックス・サンドロ 6.5
 左サイドを突破し、クロスを供給するなど攻撃面で良い貢献を続けた。守備でも粘り強いマークを披露し、良いパフォーマンスを見せた。

FW: イグアイン 7.0
 ナポリが絶対に得点を許したくない選手でマークも厳しかったが、それでも一瞬のチャンスを確実にゴールへと結びつけた。得点シーンでのケディラとの関係をマンジュキッチともできるとなれば、より攻撃のオプションが広がることだろう。

FW: マンジュキッチ 6.0
 空中戦や前線からの追い回しという汚れ仕事を完遂する。しかし、徹底マークを受け、得点機会に恵まれなかったことが個人としては残念なことである。

 

【交代選手など】

MF: クアドラード 6.5
 39分にクアドラードとの交代で出場する。右サイドを持ち前のスピードで駆け上がり、ナポリ守備陣を翻弄するなど力を見せつけることに成功した。

MF: マルキージオ 6.0
 ピアニッチと交代で68分から出場機会を得る。最終的にはアンカーの位置で落ち着いてボールを捌き、逃げ切りに必要なポゼッションを主導する役目を担った。

MF: ストゥラーロ 6.0
 エルナネスに代わり、76分からの出場。ナポリの最終ラインへのプレスやエリア内への侵入と走力を活かす形でチームの逃げ切りに貢献した。

 

アッレグリ監督 6.5
 キエッリーニの負傷は想定外だったが、前から圧力をかけるナポリをクアドラードを投入し、4バックに変更することで競り勝つことに成功した。ピアニッチを休ませることができたのは朗報だが、能力を存分に発揮できていないことを考えると、チームの微調整は必要と言えるだろう。

ロッキ主審 5.5
 タックルによるファールの判定はナポリが期待する基準であり、その点も含め、エルナネスは不幸だった。ただ、キリケシュの腕が身体から離した状態でエリア内でスライディングを敢行したシーンではPKを宣告すべきだっただろう。