ディナモ・ザグレブとのチャンピオンズリーグ第2節はピアニッチ選手の1ゴール1アシストなどの活躍でユベントスが 0-4 の勝利で終えました。
試合に先発した両チームの選手・フォーメーションは以下のとおりです。
Dinamo Zagreb [4-2-3-1] |
Juventus [3-5-2] |
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GK | 98: シェンベル | 1: ブッフォン |
DF | 7: シトゥム 22: シガリ 23: シルデンフェルド 19: ピバリッチ |
15: バルザーリ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ |
MF | 26: ベンコビッチ 5: ジョナス 2: スダニ 8: アントリッチ 18: パビチッチ |
23: ダニ・アウベス 6: ケディラ 11: エルナネス 5: ピアニッチ 33: エヴラ |
FW | 11: フェルナンデス | 21: ディバラ 9: イグアイン |
ホームのディナモ・ザグレブは 4-2-3-1 でスタート。ベンコビッチ選手とジョナス選手がダブルボランチとして守備的な役割を担い、スダニ選手とパビチッチ選手がワイドを位置を採る形で試合を迎えます。
ユベントスは 3-5-2。アンカーにはエルナネス選手が起用され、リーグ戦でフル出場が続いていたアレックス・サンドロ選手に代わってエヴラ選手が先発。前線はイグアイン選手とディバラ選手が2トップを組み、今季のチャンピオンズリーグ初勝利を目指します。
試合はディナモ・ザグレブが守備の際はアントリッチ選手が下がるトリプルボランチとなった上でDFの位置を深くする形でセット。スペースを消し、ロングカウンターからの一発を狙う姿勢を見せます。
ユベントスはボールを回し、ディナモの守備を揺さぶろうとします。スコアが動いたのは24分。ボヌッチが入れた縦パスのバウンドにディナモの守備陣が合わせ切れず、ボールは裏のスペースへと跳ねる。走り込んだピアニッチがワンタッチで押し込み、ユベントスが先制した。
対するディナモも、スダニが倒されて得たFKからシルデンフェルドが狙うもこれはクロスバーに嫌われる。すると、31分にユベントスが追加点を上げる。
ボールを受けたピアニッチが左サイドから浮き球のパスを供給すると、イグアインが胸トラップから左足で流し、リードを2点に広げた状況で前半を終える。
後半開始と同時にユベントスはピアニッチを温存するため、クアドラードを投入。それでも57分、ディバラがエリア前でボールを受けると空いたスペースを見逃さず、豪快に左足を振り抜く。このシュートがゴールに突き刺さり、ディバラは公式戦今季初得点を記録した。
ユベントスは85分に獲得したFKからダニ・アウベスが放ったシュートは壁に当たり、GKシェンベルの逆を突く形となる。何とか手に当てたものの、枠外に弾き出すことはできず。オウンゴールでユベントスに4点目が入る。
試合はこのまま 0-4 で終了。ユベントスはアウェイのザグレブから勝点3を持ち帰ることに成功した。
試合に出場したユベントスの選手・監督への採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
肝を冷やしたのはクロスバーを直撃したシュート1本のみ。試合のほとんどがハーフコートゲームであり、仕事をする機会そのものが少なかった。
DF: バルザーリ 6.0
カウンターの芽を摘み、相手守備陣を揺さぶるためのポジションを変える攻撃陣の後ろでバランスを採り続けた。
DF: ボヌッチ 6.5
最後尾からタイミング良く縦パスを供給し、攻撃の起点としての役割も果たした。FWに預けることに躍起にならず、冷静に状況を判断することができていた。
DF: キエッリーニ 6.0
芝に足を取られ、キックがダフった場面もあったが、タイトなマークを90分続けた。しかし、ファールを取られるシーンが多かったなど主審との相性は良くなかった。
WB: ダニ・アウベス 6.5
質の高いクロスを供給するなど、相手守備陣の幅を広げる役割を果たした。FKから4点目のきっかけを作るなど充実した試合内容だった。
MF: ケディラ 6.0
持ち前の強さからゴールに迫ったが、得点とはならなかった。それでも、守備でのスプリントを怠らないなど役割を十分に果たした。
MF: エルナネス 6.0
アンカーとしてボールを供給する役割とともに、試合序盤ではロングレンジのシュートを放つなど期待に応えるプレーを見せた。シュートが枠内にコントロールできていれば、さらに評価は高かっただろう。
MF: ピアニッチ 7.0
序盤の接触プレーでの負傷が心配されたが、1ゴール1アシストと前半だけで結果を残した。後半は温存という形で休養が与えられた。
WB: エヴラ 6.0
前への推進力や攻め上がりに対する強い意識を見せていた点は高く評価できる。ただ、シトゥムにあっさり抜かれた場面があったなど、持ち味である守備は本調子とは呼べなかった。
FW: ディバラ 6.5
スペースが与えられなかった前半は印象的なプレーが少なかったが、マークが少し緩んだ後半に見事な今季初得点を記録した。肩の荷が少しは下りたことがだろう。
FW: イグアイン 6.5
得点源としてマークされる中、ピアニッチからのパスを冷静にトラップし、追加点を決める落ち着きを見せた。連携面が高まっていることは大きい。
【交代選手など】
MF: クアドラード 5.5
ピアニッチと交代で後半開始直後の46分から出場する。しかし、慣れないインサイドMFということもあり、内容は乏しく、4バックに切り替えてからの方がまだ持ち味を発揮できていた。
MF: ピアツァ 6.0
68分にバルザーリとの交代で出場機会を得る。4バックの左MFとしてプレーし、カットインからシュートを放つなど見せ場を作ることはできていた。
FW: マンジュキッチ 6.0
イグアインに代わり71分から出場。ピアツァからのスルーパスに反応するも、得点に結びつけることはできず。FWとしてのパフォーマンスはやや低調だった。
アッレグリ監督 6.5
相手が引いた守備を選択したこともあり、先発メンバーの人選と試合へのアプローチは正しいものだった。前半に試合結果をほぼ決め、ピアニッチを温存。ディバラの初得点にクリーンシート達成とアウェイで理想的な結果を持ち帰ることに成功した。
マヌエレ・デ・ソウザ主審 6.0
球際でのハードなタックルの数が少ない試合だったため、主審のジャッジに左右されるシーンはほとんどなかった。地力の差がピッチ上で如実に現れていたこともあり、無難に試合を裁いた。