2016/17 シーズンのチャンピオンズリーグ初戦となったホームのセビージャ戦は色々な意味でギスギスした試合でしたが、ユベントスのティフォージが試合中に行っていた高額なチケット代への抗議が真っ当なものであることが示される事態となりました。
イギリスのブックメーカー『Spreadex(スプレッドイーエクッス)』がチャンピオンズリーグの最安値チケットを調査したところ、ユベントスはグループリーグに参加した全チームの中で1番高い価格である39ポンド(=45ユーロ)が設定されていたとのこと。
これは平均の26ポンド(≒30ユーロ)より13ポンド(+150%)も高い水準となっています。
チャンピオンズリーグで高額なチケット価格が設定されたことでファンが抗議活動を行うことが定番化しているマンチェスター・シティは25ポンド。高額なチケット代を設定したのであれば、それに見合ったパフォーマンスをピッチ上で見せることが不可欠です。
しかし、勝利が期待されたセビージャ戦は 0-0 のドローだった訳ですから、高額なチケット代を払ったファンによる批判の矛先はクラブか高額な年俸を得ているピッチ上の選手へと向かうことになります。
なお、ユベントスと同じグループHに所属する他の3チームが設定するホーム最安値チケットの価格は以下のとおりです。
チーム名 | 価格 |
---|---|
ディナモ・ザグレブ | 23ポンド(=27ユーロ) |
オリンピック・リヨン | |
セビージャ | 34ポンド(=39ユーロ) |
ユベントス | 39ポンド(=45ユーロ) |
スタジアムでチケット価格が最安値に設定されるのはゴール裏であり、メインスタンドやバックスタンドはそれ以上の価格になっていることが一般的です。注目度が高いチャンピオンズリーグの試合とは言え、45ユーロの価格設定は強気すぎると言えるでしょう。
決勝ラウンドで優勝が有力視されるチームとの対戦であれば、この価格設定は妥当なものです。しかし、グループステージであることを考えると最安値チケットは30ユーロ未満の価格に抑えて欲しいところです。
チケット代が高く設定されれば、観戦に訪れたファンが期待する水準も上がることを意味します。試合内容が芳しくなければ、「金返せ(We want our money back)」というイングランドでお馴染みのチャントが叫ばれることになるでしょう。
クラブがどのように判断するかに注目です。