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【採点】 2016/17 セリエA第6節 パレルモ対ユベントス

 シチリア島で行われたセリエA第6節パレルモ戦はオウンゴールであげた得点を守りきったユベントスが 0-1 で勝利し、リーグ戦2連勝を記録しました。

画像:オウンゴールを誘発したダニ・アウベス

 試合に先発した選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2016/17 セリエA第6節 パレルモ対ユベントス
表1:先発メンバー(2016/17 セリエA第6節 パレルモ戦)
  US Palermo
[3-4-2-1]
Juventus
[3-5-2]
GK 1: パサヴェッチ 1: ブッフォン 画像:キャプテン
DF 15: チョネク
12: G・ゴンサレス
6: ゴルダニガ
24: ルガーニ
15: バルザーリ
3: キエッリーニ
MF 3: リスポリ
14: ガッツィ
28: ヤヤロ
19: アレーサミ
23: ディアマンティ 画像:キャプテン
18: チョチェフ
23: ダニエウ・アウベス
6: ケディラ
18: レミナ
5: ピアニッチ
12: アレックス・サンドロ
FW 22: バログ 17: マンジュキッチ
9: イグアイン

 パレルモは 3-4-2-1 を選択。ディアマンティ選手とチョチェフ選手がシャドーに入り、1トップにはバログ選手が起用されました。

 アウェイのユベントスは 3-5-2 を継続。ブッフォン選手は先発、アンカーにはレミナ選手が起用されました。ディバラ選手には休養が与えられた一方、右WBにはダニ・アウベス選手が入り、カリアリ戦の内容を継続する狙いを持って試合を迎えました。

 

 試合は前半9分までにイエローが3枚提示されるという激しい内容でスタートします。最初に決定機を迎えたのはユベントス。

 12分にピアニッチのCKから中央でフリーになっていたマンジュキッチが頭で狙うも、シュートは枠の上に外れる。対するパレルモはディアマンティのキープ力から選手の飛び出しで決定機を演出しようとするが、シュートまでは持ち込めない。

 すると、前半31分に直前の接触プレーで右ひざを痛めていたルガーニが交代を要求。クアドラードが投入され、変則的な4バックで戦うことを余儀なくされる。

 それでも33分にはピアニッチのスルーパスに走り込んだレミナが右足でカーブをかけて狙うが、GKパサヴェッチが横っ飛びでのセーブを披露し、ゴールを許さない。前半は両チームとも得点することができず、0-0 で折り返した。

 後半に入っても、ユベントスのぎこちない様子が続く。ところが、思わぬ形でユベントスに先制点が生まれる。

 49分、パレルモが蹴り出したクリアボールをダニ・アウベスが回収。少し持ち出し、シュート性の強いボールをエリア中央に送ると、ゴルダニーガの足に当たって軌道が変わり、ボールはそのままネットイン。ユベントスが先制した。

 この後、65分、70分と立て続けにマンジュキッチがシュートを放つも、GKのスーパーセーブに遭い、追加点を奪えない。72分にはFKからネットは揺らしたものの、これはオフサイドで取り消されてしまった。

 気落ちしたかのように、ユベントスはここから勢いがなくなり防戦一方となる。85分には温存予定のキエッリーニ選手を投入し、逃げ切りを図るも、アサモア選手が右ひざを痛めたことを訴え、最終的に10人となるものの逃げ切りには成功。なんとか勝点3を持ち帰ることとなった。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督への採点は以下のとおりです。

GK: ブッフォン 6.0
 出場が一時不安視されたが、シュートやクロスをキャッチし、安定したプレーに終始した。

DF: ルガーニ 6.0
 良いプレー内容だったが、30分すぎの接触プレーの際に右ひざを痛めてしまった。出場機会が見込めただけに残念な離脱である。

DF: ボヌッチ 6.0
 試合序盤にディアマンティに入れ替わられ、イエローを受けたプレーが示すようにスロースターターとなっていた。その後は徐々にパフォーマンスを盛り返し、守備陣を統率することができていた。

DF: バルザーリ 6.5
 ディアマンティやバログなど、パレルモの攻撃陣に付きまとい、攻撃を遅らせるなどチームとして役立つ守備を実践し続けた。

WB: ダニ・アウベス 6.0
 右サイドでかなり自由なポジションを取り、パスの経由地点となっていた。ルガーニ負傷後は3バックの右CBを担当する位置もこなすなど、得点以外ででも役割を果たしていた。

MF: ケディラ 6.0
 ボールを受けたり、スペースに走り込んだりと休養がプラスに作用したようだ。ただ、チームの運動量が落ちたと同時にボールに絡む機会も消えたことだけが残念だった。

MF: レミナ 5.5
 ボール奪取など守備面では素晴らしいパフォーマンスだった一方、ミドルレンジのパスは数メートルのズレが生じる頻度が高いなど課題も浮き彫りになった試合だった。

MF: ピアニッチ 5.5
 個々のプレー精度1つ1つは非常に高かったが、ローマ時代と比較すると孤立気味で距離感が遠い印象は否めない。現状は宝の持ち腐れであり、チームとして取り組むべき課題と言えるだろう。

WB: アレックス・サンドロ 6.5
 クロスや左サイドの突破が持ち味の選手だが、この試合では守備の巧さが評価されるべき点だ。高い集中力が保たれたパフォーマンスで守備に安心感をもたらしていた。

FW: イグアイン 6.0
 この試合ではチャンスらしいチャンスを得ることはできなかった。それでも、前線でのポストプレーなどCFとして求められるプレーを遂行し続けていた。

FW: マンジュキッチ 6.0
 ハードワークをしていたことは間違いない。しかし、この試合で4度訪れた決定機でゴールを決めることができなかったということが苦しい試合を招いたことは否めない。

 

【交代選手など】

MF: クアドラード 5.5
 31分に負傷したルガーニに代わって出場機会を得る。走力の高さは見せつけたものの、対面するアレーサミに手を焼くシーンも。やや気負いした部分が大きかった。

MF: アサモア 5.5
 ピアニッチと交代で68分から出場。試合を殺すことを目的として投入されたが、チームがボールをキープすることができず、振り回されただけだった。

DF: キエッリーニ ー
 85分に逃げ切り目的でダニ・アウベスに代わって投入される。クロスをはじき返し、エリア内での防波堤をして君臨し、勝点3を得ることに貢献した。

 

アッレグリ監督 5.5
 ルガーニの負傷は計算外だったとしても、マンジュキッチとイグアインに縦の関係を意識させれなかったことはマイナスだ。両選手ともに裏を狙う意識が強すぎ、ワンツーなどコンビネーションが皆無に近い状態だったことは要改善項目と言えるだろう。

バレリ主審 6.0
 前半10分までにイエローが3枚、前半終了時には6枚と荒れ模様になる要素が強い試合だったが、上手く試合をコントロールした。選手やチームから不満を言われるようなジャッジがなかったことも大きい。