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ユベントス、2015/16 シーズンの決算を発表 売上高は3億8790万ユーロ

 ユベントスは公式サイト上で 2015/16 シーズンの当期決算を発表しました。2016年10月25日に行われる株主総会を経て、正式に承認される流れとなります。

画像:ユベントス

 決算で報告された売上高などは下表のとおりです。

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表1:2015/16 シーズン決算【単位:百万ユーロ】
項目 2015/16 2014/15 変化量
売上高 387.9 348.2 39.7 +11.4%
事業費 300.1 263.9 36.2 +13.7%
償却費 78.2 66.8 11.4 +17.1%
経常外収益 10.6 1.7 8.9 n/a
事業収支 20.2 19.3 0.9 +4.7%
当期損益 4.1 2.3 1.8 +78.3%
項目 2015/16 2014/15 変化量
株主資本 53.4 44.6 8.8 +19.7%
純金融負債 199.4 188.9 10.5 +5.6%

 収益に影響するチャンピオンズリーグをラウンド16で敗退したことを考えると、売上高3億8790万ユーロという数字は悪いものではありません。

 選手の年俸などを占める事業費も増加していますが、変化の割合では売上高の増加分と誤差の範囲と捉えられるため、健全経営の範囲内と言えるでしょう。プラスの経営を維持できていることはクラブとして大きく評価されるべきです。

 なお、2015/16 シーズン中に起きた経営に関係する主な出来事は以下のとおりです。2015年内で起きたことについてはこちらに掲載しています。

 

フットボール部門


  • 2016年4月25日、セリエAを制覇。5連覇で34回目の優勝を飾るとともに UEFA チャンピオンズリーグの出場権を獲得
  • 2016年5月21日、コッパ・イタリアを制覇。通算11度目

 チャンピオンズリーグではラウンド16で敗退。なお、プリマベーラはヴィアレッジョ・カップで通算9回目の優勝を果たしています。

J-Medical が稼働


 ユベントススタジアムの東地区に位置する J-Medical が2016年3月23日に正式オープンしました。

 サンタクララ病院とのジョイントベンチャーという形で運営をする形となっていますので、通常の病院運営をベースに独自色を打ち出せるかが今後の課題となるでしょう。病院の需要は先進国では常に存在するため、運営次第ではクラブにもプラスをもたらすと思われます。

 

 クラブとしてはユベントススタジアムに隣接する地区にチーム機能を移転させる “Jヴィレッジプロジェクト” が稼働中ですが、決算書に反映されるのは完了してからになるでしょう。

 バルセロナやマンチェスター・ユナイテッドが好調な決算を計上していることを考えると、移籍市場で多額の資金を費やした今季はチャンピオンズリーグでの結果が求められることになります。そのプレッシャーにチーム全体として打ち勝つことができるかが鍵になると思われます。

 売上高4億ユーロの壁を突破することが 2016/17 シーズンの現実的な目標になるはずです。そのために欠かせないピッチ上の成績がどういった形で終えるのかに注目です。