セリエA第3節サッスオーロ戦はイグアイン選手の2ゴールなどでユベントスが 3-1 で競り勝ち、開幕3連勝を飾りました。
試合に先発した両チームのメンバーは以下のとおりです。
Juventus [3-5-2] |
US Sassuolo [4-3-3] |
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GK | 1: ブッフォン | 47: コンシーリ |
DF | 4: ベナティア 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ |
23: ガッツォーラ 5: アンティ 15: アチェルビ 13: ペルーゾ |
MF | 26: リヒトシュタイナー 6: ケディラ 18: レミナ 5: ピアニッチ 12: アレックス・サンドロ |
6: ペッレグリーニ 4: マニャネッリ 32: ダンカン |
FW | 21: ディバラ 9: イグアイン |
16: ポリターノ 10: マトリ 90: ラグサ |
ユベントスは 3-5-2 を継続。ベナティア選手とリヒトシュタイナー選手が休養が与えられたバルザーリ選手とダニ・アウベス選手に代わり先発し、ピアニッチ選手とイグアイン選手がユベントスで初先発となりました。
対するサッスオーロはお馴染みの 4-3-3 を選択。右SBにガッツォーラ選手、MFにペジェグリーニ選手が入った他は昨シーズンの対戦時とほぼ同じメンバーが名を連ね、CFには元ユベントスのマトリ選手が起用されました。
試合はサッスオーロが前線からプレスをかけ、集中力の高い内容となります。まずは4分にポリターノ選手が右サイドをドリブルで持ち込み、左足で枠内にシュート。これはブッフォン選手が弾き出し、CKに逃れます。
ところが、このCKのクリアボールをユベントスが拾い、ロングカウンターを発動。ディバラ選手からのラストパスを受けたイグアイン選手がゴール右サイドから豪快なシュートを叩き込み、開始5分でユベントスが先制します。
10分にはリヒトシュタイナー選手からのクロスがクリアされたところをケディラ選手が頭で中央へ。そのボールをイグアイン選手が右足ボレーで決め、リードを2点に広げます。
28分にはエリア内に侵入したディバラ選手が倒されるもノーファール。しかし、こぼれ球を回収したリヒトシュタイナー選手が入れたクロスをピアニッチ選手がヘッディングシュート。これはクロスバーに嫌われたが、跳ね返りを自ら押し込み、3点差にすることに成功します。
しかし、サッスオーロは32分に獲得したCKから一矢報います。ブッフォン選手の飛び出しが遅れ、触れることができなかったボールをアレックス・サンドロ選手が頭でクリアするも、そのボールが運悪く走り込んできたアンティ選手の身体に当たり、ゴールに吸い込まれます。
ユベントスにもCKからチャンスはあったものの、シュートは枠を捉えるまでにはならず。前半は 3-1 で終えました。
後半もユベントスが押し気味に進める展開。55分にピアニッチ選手、68分にリヒトシュタイナー選手に得点機会が訪れるも、サッスオーロ守備陣が集中力を切らさず、何とか守りきることに成功します。
87分には上手く抜け出したポリターノ選手がブッフォン選手を交わして無人のゴールに流し込むも、これはゴールラインぎりぎりでリヒトシュタイナー選手にブロックされ、得点にはならず。
その後、6分間の追加時間でも得点が生まれず、試合は 3-1 でユベントスが勝利しました。なお、この試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: ブッフォン 5.5
ポリターノのシュートをストップし、上々のパフォーマンスを見せると思われた。失点シーンでは “らしくない” 飛び出し判断をしたこともあり、マイナス評価。
DF: ベナティア 6.0
高い集中力を保ち、バルザーリと遜色ないパフォーマンスを見せた。チームへの適応もスムーズに進んでおり、この内容が継続されることが期待される。
DF: ボヌッチ 6.0
CKから得点を狙うも、枠を捉え切ることはできず。しかし、本職の守備ではマトリに自由を与えず、ピンチらしいピンチはほとんど作られなかった。
DF: キエッリーニ 5.5
闘志は見せていたものの、ポリターノの緩急自在のドリブルに手を焼いた。また、ボールの持ち出しが大きくなったところを狙われ、ピンチを招くなど失点にはならなかったが、危ない場面を作るなど本調子とは言い難い内容だった。
WB: リヒトシュタイナー 6.5
持ち前の運動量を活かし、上下動を繰り返してチームに貢献した。2得点に絡み、1失点を防いでいる。後半の得点機会を決めきれていれば、さらに評価が高くなっただろう。
MF: ケディラ 6.5
中盤に落ち着きをもたらすと同時に、前への強烈な推進力となっていた。連続ゴールが止まったことは残念だったが、良いコンディションを維持できていることは大きい。
MF: レミナ 6.0
アンカーとしてバランスを取り、ケディラ交代後はインサイドMFとしてもプレーした。球離れを早くし、周囲を見る余裕を持つなど確実に成長した部分を披露できていた。
MF: ピアニッチ 6.5
チームのスタイルに適応済みであることをピッチ上で証明した。アンカー起用が濃厚と思われたが、1列前でも非常に高いパフォーマンスを示したことは大きい。
WB: アレックス・サンドロ 6.0
守備の機会が少なく、ポルト時代のようにクロスを供給する役割が仕事の大半であった。ただ、イグアインとの連携が成熟し切っておらず、互いの理解度を高めることが今後のテーマとなるだろう。
FW: ディバラ 6.5
ゴールを奪うことはできなかった。しかし、イグアインへのお膳立ては完璧なものがあり、ビルドアップでも非常に効果的であった。無得点のストレスを溜め込むことだけが気がかりだ。
FW: イグアイン 7.5
セリエA最多得点記録を更新した実力が本物であり、移籍金・年俸に見合う価値があることを証明した。チームメイトとの理解が進み、良いコンディションを維持することで、昨季と同様に爆発的な働きをすることだろう。
【交代選手など】
FW: マンジュキッチ 5.5
イグアインと交代で70分からの出場。チームが停滞し始めたこともあり、決定機に恵まれず。代表戦の疲労から身体が重そうな印象を受けた。
MF: エルナネス 6.0
73分にケディラと交代し、ピッチに入る。疲労によってチーム全体の動きが重くなっていたこともあり、大きなインパクトを残すような働きはできなかった。
FW: ピアツァ ー
87分からディバラに代わり、チャンスを得る。試合を終わらせることを優先していたこともあり、前線でボールを追いかける役割だけで終わることとなった。
アッレグリ監督 6.5
代表戦で疲労を溜め込んだと見られる選手に思い切って休養を与え、代わりに抜擢した選手が良いパフォーマンスを見せ、前半で勝負の行方を大きく引き寄せることに成功した。交代カードを切るタイミングが少し遅く感じたが、それが正しかったかはセビージャ戦とインテル戦で分かることだろう。
ディ・ベッロ主審 6.0
両チームともにPKと判定することができるプレーがあったが、どちらもファールを取らなかった。ジャッジも一定しており、上手く試合を裁いたと評価される内容だった。