2016/17 UEFA チャンピオンズリーグのグループリーグ組み合わせ抽選会がモナコで行われ、ユベントスはグループHに入りました。
セビージャ(スペイン)、オリンピック・リヨン(フランス)、ディナモ・ザグレブ(クロアチア)と決勝トーナメント進出を賭けて争うこととなります。
昨シーズンの組み合わせよりはマシと思えるでしょうが、本戦に出場する実力を有したクラブとの対戦ですので、実力を過信しないことが必要と言えるでしょう。試合日程を反映させると以下のようになります。
大会名 | 節 | 日時 | 対戦カード |
---|---|---|---|
Serie A | 01 | 8月20日 | ユーヴェ 対 フィオレンティーナ |
Serie A | 02 | 8月27日 | ラツィオ 対 ユーヴェ |
Serie A | 03 | 9月11日 | ユーヴェ 対 サッスオーロ |
UEFA CL | 01 | 9月14日 | ユーヴェ 対 セビージャ |
Serie A | 04 | 9月18日 | インテル 対 ユーヴェ |
Serie A | 05 | 9月21日 | ユーヴェ 対 カリアリ |
Serie A | 06 | 9月25日 | パレルモ 対 ユーヴェ |
UEFA CL | 02 | 9月27日 | ディナモ・ザグレブ 対 ユーヴェ |
Serie A | 07 | 10月2日 | エンポリ 対 ユーヴェ |
Serie A | 08 | 10月16日 | ユーヴェ 対 ウディネーゼ |
UEFA CL | 03 | 10月18日 | リヨン 対 ユーヴェ |
Serie A | 09 | 10月23日 | ミラン 対 ユーヴェ |
Serie A | 10 | 10月26日 | ユーヴェ 対 サンプドリア |
Serie A | 11 | 10月30日 | ユーヴェ 対 ナポリ |
UEFA CL | 04 | 11月2日 | ユーヴェ 対 リヨン |
Serie A | 12 | 11月06日 | キエーボ 対 ユーヴェ |
Serie A | 13 | 11月20日 | ユーヴェ 対 ペスカーラ |
UEFA CL | 05 | 11月22日 | セビージャ 対 ユーヴェ |
Serie A | 14 | 11月27日 | ジェノア 対 ユーヴェ |
Serie A | 15 | 12月04日 | ユーヴェ 対 アタランタ |
UEFA CL | 06 | 12月7日 | ユーヴェ 対 ディナモ・ザグレブ |
Serie A | 16 | 12月11日 | トリノ 対 ユーヴェ |
Serie A | 17 | 12月18日 | ユーヴェ 対 ローマ |
Serie A | 18 | 12月22日 | クロトーネ 対 ユーヴェ |
Serie A | 19 | 1月8日 | ユーヴェ 対 ボローニャ |
セビージャとの一戦で開幕する点は昨シーズンと同様に難しいスタートになることが予想されます。
日程的には10月中旬から11月上旬が山場です。この期間は週3日のスケジュールでミラン戦やナポリ戦が控えるなかリヨンとの2連戦があるため、ここでの出来が成績に大きな影響を及ぼすことになると思われます。
グループリーグのノルマは「グループステージを突破すること」、目標は「6節(ディナモ・ザグレブ戦)の前に首位通過を決めておくこと」になるでしょう。
なお、ここからはグループHで覇権を争う3チームの現状を分析したいと思います。
セビージャ(ヨーロッパリーグ王者)
ポット2からは昨シーズンもグループステージで同居したセビージャが入りました。対戦経験はありますが、監督が代わり、選手も入れ替わったことでモチベーションが高い選手が増えていることが特筆事項です。
【予想フォーメーション:3-1-4-2】
GK: リコ(シリグ)
DF: マリアーノ、パレハ(ラミ)、メルガド
DMF: エンゾンジ
MF: 清武、バスケス、サラビア、ビトロ
FW: ビエット、コレア
ポゼッションを強め、相手陣内でボールを回し、より攻撃的な試合展開を狙うチームに生まれ変わっています。時間帯によっては中盤をダイヤモンド型の4枚にした 3-4-3 も使い分けており、攻撃の意識が強いチームと断言できると思われます。
セビージャの懸念点としてはコケ(右SB)、クリホビアク(MF)、バネガ(MF)、ガメイロ(FW)とチームの根幹、特にセンターラインを担っていた選手が抜けたことです。この部分が弱点として露呈しなければ、崩れるようなことはないと言えるでしょう。
オリンピック・リヨン(リーグ1:2位)
ポット3からはフランスのリーグ1を2位で終えたリヨンがグループHに入りました。ビッグクラブからの関心が伝えられているラカゼット選手が攻撃を牽引しており、彼の出来が試合の行方に大きく影響すると思われます。
【予想フォーメーション:4-3-3】
GK: ロペス
DF: ラフェエウ、ヤンガ=エムビワ、ヌクル、モレル(リブス)
MF: ダルデル、ゴナロン、トリッソ
FW: フェキル、ラカゼット、コルネ
大まかな特徴としては昨シーズンのセビージャと似たチームと言えるでしょう。強力なCFが攻撃陣を引っ張り、中盤センターは統率が整った固い守備に持ち味があるからです。
自分たちの持ち味を発揮できる展開に持ち込めれば強さを発揮するチームですが、後手に回ると “もろさ” を昨シーズンは見せました。この部分での改善がどの程度進んだかが成績に反映されるものと予想されます。
ディナモ・ザグレブ(クロアチア:1位)
そして、ポット4からはディナモ・ザグレブが入りました。ユベントスとしては今夏にピアツァ選手が加入しており、相手のチーム戦術を得やすいことは1つのアドバンテージになると言えるでしょう。
【予想フォーメーション:4-4-2】
GK: シュンベル
DF: ストヤノビッチ、シガリ、ベンコビッチ、マテル(ピバリッチ)
MF: スダニ、ログ(クネゼビッチ)、ジョナス、アントリッチ
FW: フェルナンデス、エンリケス
予備予選を勝ち上がってきたディナモ・ザブレブですが、第1GKを務めていたエドゥアルド選手が25日付けでチェルシー(プレミアリーグ)へと移籍することが正式発表されました。そのため、守備での戦力ダウンは避けられない見通しです。
攻撃の特徴はサイドを縦に突破してからのクロスでFWや走り込んだMFが中央で勝負するという形を持っています。昨シーズンはアーセナルに勝利しており、決して油断はできない相手と言えるでしょう。