現在、オーストラリア・メルボルンでプレシーズンツアーを行っているユベントスはそれに合わせてツイッターのヘッダー画像も以下のものに変わっています。
この画像を根拠に「ポグバ移籍のサインか」と書いたサッカーサイトがあるようですが、残念ながら、無関係です。
まず、ヘッダー画像の中で注目すべきはエンブレムです。このエンブレムはユベントスのものではありません。ユベントスの現行エンブレムに似たものですが、メルボルン近郊のモアランドに本拠地を置くモアランド・ゼブラズというチームのものなのです。
そして、ヘッダー画像に起用されているユベントスの選手はディバラ、エルナネス、ベナティア、ピアニッチといずれもオーストラリア遠征に参加した選手だけ。左半分に掲載されている4選手はいずれもモアランド・ゼブラズに所属しています。
ちなみに、ユベントスが関わっているキャンペーンであることは明確です。
È arrivato il momento di restituire: seguiamo i @MorelandZebras! #SupportZebras pic.twitter.com/gTHNk0uFLl
— JuventusFC (@juventusfc) 2016年7月23日
さすがに、オーストラリア・Aリーグの下部リーグに所属するチームのエンブレムを前面に押し出したヘッダー画像を新シーズンに向けた公式ツイッター画像として使用するイタリアのサッカークラブは存在しないでしょう。
メルボルンにはイタリア系の移民が1917年から入植しており、モアランド・ゼブラズ(Moreland Zebras)は1948年に設立され、“ユベントス・メルボルン” として知られてきた経緯を有しているのです。
現在は下部リーグに在籍している状況下でも、白と黒のストライプ柄のユニフォームデザインにジープ(JEEP)が胸スポンサーを務めるなどユベントスと “うりふたつ” な状況です。
そのため、「ビアンコネーロ(白と黒)に国境はない」と公式サイトで紹介されているようにクラブが一肌脱いだ形になったと言えるでしょう。現地を訪れている選手が協力するから価値があるのです。
オーストラリア遠征に帯同していない選手の画像を使ったとしても、それほどの効果は得られないと言えるのではないでしょうか。