ユベントスは公式サイトでカールスバーグがイタリア国内でのオフィシャルビールになったことを発表しました。
カールスバーグ(Carlsberg)はデンマーク発祥のビールブランド。サッカーとの関わりは深く、バークレイズ・プレミアリーグ(イングランド)や EURO (欧州選手権)の公式スポンサーを務めています。
個別のクラブという点ではリバプールとの歴史が深いことが有名と言えるでしょう。1992年のパートナーシップ締結以来、スポンサーという立場を継続しており、胸スポンサーを務めたこともあるからです。
今回、ユベントスとカールスバーグ社が締結したスポンサー契約は2018年まで。これにより、ユベントス・スタジアム内で観客がカールスバーグ製のビールを楽しむことが可能になりました。
昨シーズンはアルコール飲料を手がけるビールメーカーがパートナー企業として名を連ねることはありませんでした。そのため、今回のパートナー契約発表はクラブの財政にプラスとなるでしょう。
懸念される要素としては、ビールなどアルコール類に対する風当たりが強くなっている点です。
例えば、イングランドでは「少年・少女に悪影響があるビールブランドが胸スポンサーを務めるのはおかしい」、「テレビ広告を流すな」という “言いがかり” をつける団体が実際に存在します。また、飲酒がタブーであるイスラム圏も国際マーケット市場の1つであることを忘れてはなりません。
要するに、適度な関係でほどほどの距離感を保つことが両者にとって望ましい結果が得られることでしょう。
「選手のスーパープレーを見逃さない程度でカールスバーグをお楽しみください」といった形のアナウンスをするなど、ユーモアに溢れた広告を送り出すことができるのかがポイントになりそうです。