ユベントスがマスチェラーノ選手獲得を狙っているという話が浮上し、その上でダニエル・アウベス選手獲得の方が現実だとスペインで報道されていることを『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じています。
『アス』や『カデナ・セル』が「6月5日までであれば、ダニ・アウベス選手が移籍金ゼロで他のチーム移籍できる契約条項があり、フリーで移籍するだろう」と報じたことが発端です。
ダニ・アウベス選手は契約が満了する2015年夏に契約延長交渉で揉めた経緯があり、そういった条項が含まれていたとしても不思議ではありません。また、バルセロナ側も高額年俸（推定800万ユーロ）のダニ・アウベス選手を削減したいという希望を持っているため、移籍の噂が出ることは想定内と言えるでしょう。
ただし、『ムンド・デポルティーボ』は「選手は現在の役割に満足しており、退団する理由はない」と噂そのものを否定している状況にあります。
33歳のダニエル・アウベス選手は2015年夏に２年契約を締結しました。プラス１年のオプションはありますが、オプションが行使されなければ、来季には再びフリーとなる立場の選手です。
ユベントスの立場として、右ＳＢを求めていたことは事実です。クアドラード選手がチェルシーに復帰することが濃厚であり、補強の必要性が高いポジションと言えるでしょう。
しかし、リヒトシュタイナー選手と同年代であり、かつ高額年俸を必要とする選手にオファーを出しているのかが怪しまれる所です。２年契約（＋１年のオプション付）で年俸300万ユーロほどの提示を選手が受け入れるとは少し想像しにくいものがあります。
可能性としてはＰＳＧの方が本命だと思われます。選手の希望年俸は出せますし、ファン・デル・ヴィール選手が契約満了で退団し、オーリエ選手がトラブルでクラブから謹慎処分を受けるなど右ＳＢが泣き所と化しているからです。
ダニ・アウベス選手の移籍報道は少し冷静に見る必要があると言えるでしょう。
