イタリアのユース世代のリーグ戦、カンピオナート・プリマベーラはシーズン終了後に “プレーオフ” 形式の決勝トーナメントが開催されます。
リーグ戦は参加資格を得るための戦いでもあるのですが、以下のような形式でプリマベーラ・ファイナルに出場する8チームが決定することになります。
まず、プリマベーラですが14チームごとの3グループに分かれ、ホーム&アウェイの計26試合で順位を競う方式が採用されています。
ファイナルが行われる決勝トーナメントへの出場権および、シードは次のように発表されています。
シード枠 | 非シード枠 |
---|---|
プリマベーラA:1位 プリマベーラB:1位 プリマベーラC:1位 各組2位の成績1番手 |
各組2位の成績2番手 各組2位の成績3番手 プレーオフ勝者1 プレーオフ勝者2 |
要するに、カンピオナート・プリマベーラで上位2位以内を確定させることができれば、プリマベーラ・ファイナルへの出場権を獲得することができます。
ただ、準決勝を賭けて『シード枠のチーム』と『非シード枠のチーム』が対戦するフォーマットが採用されているため、できるものならシード権は獲得しておきたいところと言ったところでしょう。
ちなみに、プリマベーラ・ファイナルを賭けたプレーオフは以下のフォーマットで行われます。
3位から5位までに入っていれば、プリマベーラ・ファイナルに出場できる可能性はあります。しかし、2チームにしかファイナル行きのチケットが手に入らないことを考えると、プレーオフ経由は避けたいところと言えるでしょう。
なお、カンピオナート・プリマベーラ24節が終えた時点での上位チームの勝点一覧表は次のとおりです。
チーム | Pts | 勝敗成績 |
---|---|---|
ユベントス (A組1位) |
56 | 18勝2分4敗 |
インテル (B組1位) |
54 | 16勝6分2敗 |
ローマ (C組1位) |
53 | 16勝5分3敗 |
トリノ (A組2位) |
53 | 16勝5分3敗 |
ミラン (B組2位) |
52 | 17勝1分6敗 |
パレルモ (C組2位) |
52 | 16勝4分4敗 |
エンテッラ (A組3位) |
51 | 16勝3分5敗 |
アタランタ (B組3位) |
51 | 15勝6分3敗 |
フィオレンティーナ (A組4位) |
49 | 15勝4分5敗 |
ラツィオ (C組3位) |
43 | 13勝4分7敗 |
残り2節ですので、どのチームを上乗せできる最大勝点数は6です。ユベントスがプリマベーラ・グループAの4位に落ちることはありませんが、3位に転落する可能性はあります。
シード枠に拘らないのであれば、ファイナルへのストレートインはかなりの確率で手にすることが期待できます。ただ、抽選のことを考えると、できればシードは保持して欲しいと言えるでしょう。