決勝進出の座を賭けてスペツィアと対戦したユベントス・プリマベーラですが、2-2 でPK戦に突入した末にユベントスが決勝進出をしました。
試合に出場したユベントスの選手は次のとおりです。
選手名 | |
---|---|
GK | 1: デル・ファベロ |
DF | 21: リロラ・コソク、5: セヴェリン、6: ブランコ・モレーノ、3: ザッパ(10' s.t. 13: ベルウアット) |
MF | 7: マチェク(26' s.t. 15: ディディバ)、16: ボヴェ、22: カッサータ(10' s.t. 14: トゥレ[26' s.t. 24: テンバ・ムピンダ]) |
FW | 11: バダラ(38' s.t. 19: ディエイェ)、17: ディ・マッシモ(10' s.t. 18: モルゼッリ)、9: ポッゼボン(38' s.t. 8: カスタノス) |
グロッソ監督は準決勝を 4-3-3 で戦うことを選択。ゲームキャプテンを務めるブランコ・モレーノ選手とセヴェリン選手が CB に入り、最前線の FW はバダラ、ディ・マッシモ、ポッゼボンの技巧派3選手が名を連ねました。
なお、この試合の映像はイタリア『RAI』のホームページ上から視聴することが可能です。
Spezia - Juventus 4-5 (dcr) | La partita - VIDEO - Calcio - RaiSport
試合は準決勝ということもあり、一進一退の展開で進みます。
スペツィアは中盤でのタイトな守備からのショートカウンターや前線からのプレスでチャンスは得るものの、決定的なシュートを打つまでには至りません。対するユベントスも、サイド攻撃を軸にスペツィアゴールに迫りますが、こちらも得点には届きません。
ところが、前半終了間際にスペツィアがスコアを動かすことに成功します。
39分にマチェク選手が中盤でボールカットし、チームとして人数をかけて攻め上がることを選択します。左サイドのザッパ選手がクロスを上げたところまではプラン通りだったのですが、クリアボールをスペツィアが回収し、素早く前線にフィードした結果、2対2の局面を作られてしまします。
ボールを持ったフィリポビッチ選手が左サイドを並走するオケレケ選手に展開し、DF と GK の間に入れられたクロスを自ら押し込むことに成功し、スペツィアが1点リードで前半を終えました。
大会を通して初めてビハインドを背負ったユベントスでしたが、後半もメンバーを変えずにピッチに送り出します。しかし、均衡状態が変わらなかったため、グロッソ監督は後半10分に3選手を交代させ、攻勢を強めます。
そして、トゥレ選手の個人技でスペツィア守備に乱れが生じ始めた後半14分にユベントスが同点に追いつきます。左サイドからベルウアット選手が上げたクロスを逆サイドでリロラ・コソク選手が頭で押し込み、スコアをイーブンに戻し、チームに勢いをもたらします。
ここから波状攻撃を続けていたユベントスはその4分後に逆転することに成功。右サイドからリロラ・コソク選手が入れたクロスがスペツィア DF の足に当たり、オウンゴールを献上。ユベントスが1点リードを保ったまま、試合は5分のアディショナルタイムへと突入します。
45分に獲得したラストプレーの CK でニアサイドに入ったボールをマッジョーレ選手が右足アウトサイドで軌道を変え、デル・ファベロ選手を破ることに成功し、スペツィアが土壇場で同点に追いつき、勝敗の行方はPK戦に委ねられることになりました。
追いついた方が有利と言われるPK戦はスペツィアが先攻。1人目のオケレケ選手は GK の逆をとったものの、シュートはポストに嫌われます。対するユベントスの1人目はボヴェ選手。こちらは GK にストップされ、両チームともに1本目は失敗に終わります。
スペツィア2本目のカンデラ選手はデル・ファベロ選手がストップし、モルゼッリ選手の PK も GK にセーブされ、PK 失敗が伝染する中で3人目に移ります。
そして、3人目のキッカーを任されたシャッタレッラ選手が右隅に決めたことに対し、ユベントスはブランコ・モレーノ選手がストップされ、スペツィアが1UPとリードを得ることに成功します。4人目のキッカーとして登場したファイオラ選手がクロスバーに当ててしまったこととは対照的に、カスタノス選手は右のサイドネットに突き刺し、1対1のタイスコアに戻します。
5人目に登場したデモフォンティ選手とリロラ・コソク選手はどちらも決め、勝敗の行方は6人目以降に託されることとなりました。
バディアリ選手が GK にストップされたスペツィアに対し、ユベントスはセヴェリン選手が GK の逆側に流し込み、熱戦に終止符を打ち、パレルモとの決勝戦に駒を進めることとなりました。
ファビオ・グロッソ監督:
「奇妙な試合でした。試合の中で時折、自分たちが緊張からうまくプレーができていない時もありました。ですが、私達は若い選手なのです。
この結果はふさわしいものですし、とてもハッピーです。目標はすばらしい才能を持った子供たちのグループを成長させることなのですが、この大会を最高の形で締めくくりたいと思っています」