ベスト8入りを賭けて行われる UEFA チャンピオンズリーグ・ラウンド16の第2戦を前にバイエルン・ミュンヘンの公式ツイッターが投稿した内容が物議を醸しています。
このツイートのどこに問題があったのでしょうか。
投稿された文言はキャプテンを務めるラーム選手の "Das ist ein Alles-oder-Nichts-Spiel!" という発言とともに、画像が添付されたものです。
ラーム選手の発言を日本語訳すると、「これはオール・オア・ナッシングの試合だ」という意味ですので、こちらは問題ではありません。批判が寄せられたのは添付画像の内容です。
線路の上にユベントスのクラブスローガンである "Fino Alla Fine(和訳:最後まで)" にバツ印が書き込まれ、ノイアー選手が吠えた姿の後ろには "Quie La Fine(和訳:ここで終わりだ)" と大きく描かれています。
感の鋭い人は気づいたでしょう。『ヨーロッパ』『線路』『終焉』から想像できる大きなタブーの存在に。
上記のように “アウシュビッツ” を連想させる不適切な内容として、該当ツィートは炎上し、公式ツイッター上で「絶対に理解したくない出来事との誤解を招いてしまいました。ユベントスファンを始め、ファンの感情を傷つけてしまったことをお詫び申し上げます」との謝罪に追い込まれました。
現代でも “ナチ” に関する話題は最大のタブーとなっていることを考えると、ヨーロッパに本拠地を置くバイエルンにしては、デザイン内容があまりに迂闊だったと言えるでしょう。欧米で仕事をする上では要注意するべきテーマであることを心に留めておいた方が良さそうです。