セリエA第29節アタランタ戦はディバラ選手のゴールを守り切ったユベントスが 1-0 で勝利しました。
試合に先発した両チームの選手は以下のとおりです。
Juventus [3-5-2] |
U.S. Sassuolo [4-3-3] |
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GK | 1: ブッフォン | 47: コンシーリ |
DF | 15: バルザーリ 19: ボヌッチ 24: ルガーニ |
11: ヴルサリコ 5: アンテイ 15: アチェルビ 13: ペルーゾ |
MF | 16: クアドラード 6: ケディラ 8: マルキージオ 22: アサモア 12: アレックス・サンドロ |
8: ビオンディーニ 4: マニャネッリ 32: ダンカン |
FW | 17: マンジュキッチ 21: ディバラ |
16: ポリターノ 9: ファルチネッリ 17: サンソーネ |
ユベントスはバイエルン戦を見据え、ポグバ選手とリヒトシュタイナー選手を温存し、3バックを採用。ルガーニ選手が先発に名を連ね、ポグバ選手の位置にはアサモア選手が入りました。
対するサッスオーロは 4-3-3 を継続。出場が疑問視されたベラルディ選手はベンチ外となりましたが、ミラン戦とほぼ変わらないメンバーが先発に名を連ねました。
試合は序盤からユベントスが押し込む展開でスタート。マンジュキッチが右足アウトで落としたボールをディバラがダイレクトボレーで狙うも、シュートは GK がわずかに触れ、CK に逃れる。
先にゴールをこじ開けるのに成功したのはユベントス。36分に右サイドをディバラとのワンツーで抜け出したクアドラードが縦に突破し、相手陣内の深い位置からボックスの右手前で待つディバラに折り返し。
ディバラの素早いトラップから左足で振り抜かれたボールは鋭いカーブ曲線を描き、ファーサイドのポストを叩き、ネットを揺らした。
後半に入り、何とか同点に追いつきたいサッスオーロだったが、ベラルディが風邪で不在だったため、攻撃が “サンソーネ頼み” となり厚みが出ない。それでも、サンソーネの個人技からの枠内シュートでブッフォンを脅かすものの孤軍奮闘では得点にまでは至らない。
対するユベントスもロングカウンターを軸にサッスオーロのゴールに迫るものの、ポグバやモラタのシュートは相手 GK コンシーリにセーブされ、追加点を取ることはできない。それでも、最後までディバラの得点を守り切り、ブッフォンの連続無失点時間を926分にまで更新することに成功した。
試合に出場したユベントスの選手・監督への採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.5
これまでの試合と同様に抜群の安定感を発揮していた。10試合連続クリーンシート達成がさも当たり前という出来だった。
DF: バルザーリ 6.0
サンソーネのマークを担当する。振り回されるシーンも何度かは存在したが、全体として決定的なシーンを作り出すことは許さず、相手の脅威を軽減させることに成功した。
DF: ボヌッチ 6.0
3バックの中央に陣取り、守備に安定感をもたらす。大きく釣り出されることもなければ、後手に回る対応もなく、良い感触を得てミュンヘンに行けるだろう。
DF: ルガーニ 6.5
試合全体で集中力を切らさず、力強いパフォーマンスを見せていた。マークする相手のユニフォームを掴む癖があるようだが、こういった細かい点を改善していくことが注文となるはずだ。
WB: クアドラード 6.5
右サイドで対面するペルーゾに完勝。先制点のシーンではフォローに来たアチェルビも振り切るほどのコンディションの良さだった。1対1をほぼ確実に制することができており、そのことがサッスオーロの左サイドからの攻撃を弱めることにもなっていた。
MF: ケディラ 6.0
中盤に落ち着きを与えるとともに、持ち前のフィジカルでボールを前へと運ぶことができていた。彼のスタミナとコンディション面がケディラの持つ唯一の懸念材料だろう。
MF: マルキージオ 6.0
アンカーとしてすばらしい内容の守備を見せていただけに、レジスタとして長めの浮き球にはもう少しだけ精度が欲しかった。バイエルン戦では頭をクリアにした状態を維持できるかがポイントになると思われる。
MF: アサモア 5.5
ボール奪取力、タックル、クイックネスなど持ち味が中盤で示された反面、バックパスを相手に渡してしまうなどのミスも散見した内容だった。抱えている課題が浮かび上がった試合だと言えるだろう。
WB: アレックス・サンドロ 6.5
左サイドでヴルサリコに仕事をさせず、機を見た攻め上がりからエリア内にクロスを供給することができていた。ポジティブな感触を持って、次節以降を迎えることができるはずだ。
FW: マンジュキッチ 7.0
得点こそ奪えなかったが、ポストプレーを始め、自陣に戻った時の守備面でも大きく貢献し続けた。後は得点の量産体制にさえ入れば、本当に手が付けられなくなるだろう。
FW: ディバラ 7.5
オープニングシュートを始め、コンディション的にも非常に良い状態にある。得点シーンでは必死に寄せて来る相手よりも素早く完璧なシュートにまで持ち込めたのだから、市場価格はさらに上昇したことと思われる。
【交代選手など】
MF: ポグバ 6.0
72分にケディラとの交代で出場。ボールを持って前に運べることと相手のマークを問題としないことで違いを見せつけていた。
FW: モラタ ー
ディバラと交代で80分からピッチに入る。左サイドを突破し、角度のない場所から豪快にニアを狙うも、コンシーリにセーブされてしまった。だが、モチベーションは高いため、虎視眈々と機会を狙っているものと思われる。
WB: リヒトシュタイナー ー
89分にマンジュキッチと交代し、WB の位置でプレーする。守備の引き締めという役割はこなせていたが、パスがズレたりと少しもったいないシーンがあったのは残念だった。
アッレグリ監督 7.0
3バックを起用し、ポグバやリヒトシュタイナーを温存させた上で結果を出すといった采配の勝利と言える。特にクアドラードやアレックス・サンドロといった両翼からの攻撃は効果的で、相手の泣き所を上手く突くことができていたと評価されるはずだ。
チェリ主審 6.0
後方からのタックルに対しては両チームともに厳しめのジャッジを下しており、偏りがあった内容ではなかった。選手とも上手くコミュニケーションが取れており、上手く試合をコントロールできていた。