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ユベントスの2015/16年度前期決算を読む【収支状況編】

 2015/16 シーズン前期の決算報告書に記載されている収支状況についても、昨シーズンと比較してどのように変化しているのかをチェックしておくことにしましょう。

画像:Juventus

 12月末までの収支状況は下表のとおりであると公表されています。

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表1:収支報告【2015年7月〜12月末日、単位:ユーロ】
項目 2015/16 H1 2014/15 H1
チケット販売 20,055,875 19,419,406
テレビ・ラジオ放映権
およびメディア収益
95,648,359 91,480,134
スポンサー/広告収益 35,002,534 26,258,987
選手登録権益 37,152,807 6,983,894
他の収益 9,878,744 12,050,736
総収益 204,525,263 156,193,157
用具/サプリ等購買費 (1,550,189) (1,153,155)
販売用製品購買費 (2,075,204)
外部サービス (23,700,085) (20,097,222)
選手年俸/スタッフ費用 (94,872,596) (81,180,928)
他の人件費 (9,091,830) (7,567,154)
選手登録権への費用 (5,280,912) (4,666,293)
他の支出費用 (3,834,862) (4,358,563)
総事業費用 (140,405,678) (119,433,315)
選手登録権の償却/評価損 (32,044,751) (29,359,253)
有形/無形資産の償却 (4,507,429) (4,216,995)
引当金 (59,627) (762,276)
経常外収支 10,638,769
営業利益 38,146,547 2,421,318
金融利益 1,346,321 1,483,032
金融費用 (5,243,632) (6,415,478)
税引き前利益(損失) 34,143,831 (2,511,128)
当期税金 (3,375,961) (3,377,013)
繰越税金 (511,086) (831,303)
当期利益(損失) 30,256,784 (6,719,444)

 収益・費用ともに増加しているのですが、総事業費の増加分よりも総収益の増加分が上回っているため、営業利益の段階で大きなプラスを記録しています。

 良い選手をチームに引き止めるには人件費が増加することは不可避です。そのため、“人件費の増加分よりも収益の増加分が上回った状態” を維持することが必要と言えるでしょう。

 

 チケット販売や放映権収入は前年比を上回っていますが、今シーズンも同じだけの試合数を戦えるかは不明です。昨シーズンはチャンピオンズリーグ準々決勝と準決勝の収入分がありましたので、その分をどれだけ補えるかがポイントになります。

 その分を補うことが期待されるのはスポンサーからの広告収入です。

 例えば、チャンピオンズリーグのプロモーション映像にユベントスの選手が起用されれば、チームも恩恵を受けることができます。それだけに欧州最高峰の舞台で継続して力を発揮できるかが鍵になります。

 強豪チームとして、イタリアだけでなく、ヨーロッパや世界に向けてユベントスというブランドを上手くアピールできるかが更なる成長には不可欠であると言えるのではないでしょうか。