ユベントスは現地時間2月14日付けで、2015/16 シーズン前期の決算を取締役会が承認したことを発表しました。
収益は2億450万ユーロと今シーズンの目標である「シーズン収益4億ユーロ」に向け、順調に進んでいると言えるでしょう。英語版のプレスリリースはこちらから確認が可能です。
項目 | 2015/16 | 2014/15 | 変化量 | % |
---|---|---|---|---|
収益 | 204.5 | 156.2 | 48.3 | +30.9% |
事業費 | 140.4 | 119.4 | 21.0 | +17.6% |
償却費 | 36.7 | 34.4 | 2.3 | +6.7% |
経常外収益 | 10.6 | ー | 10.6 | n/a |
事業収支 | 38.1 | 2.4 | 35.7 | n/a |
当期損益 | 30.3 | (6.7) | 37.0 | n/a |
収益が前線同期比で 30% の伸びを記録し、コストである事業費の増加は 17% に収まっていますので、経営戦略は順調に進んでいると見て問題ないでしょう。
また、2015年12月31日の株主資本額および、純金融負債額は6月30日時点から比較すると、次のように変化しています。
項目 | 12/31 | 6/30 | 変化量 | % |
---|---|---|---|---|
株主資本 | 70.5 | 44.6 | 30.4 | +68.2% |
純金融負債 | 197.3 | 188.9 | 8.4 | +4.5% |
2015/16 シーズン前期の決算が承認されましたが、当期の損益が3030万ユーロのプラスだったことが最大のニュースと言えるでしょう。前年度は670万ユーロのマイナスだった訳ですから、黒字に転換していることが財務諸表から読み取ることができます。
なお、当期での主な出来事は以下のとおりです。
フットボール部門
8月8日、トップチームは7度目のイタリア・スーパーカップを上海(中国)で勝ち取っています。
また、12月には 2015/16 シーズンの UEFA チャンピオンズリーグ決勝ラウンド進出が決定し、それと同時にコッパ・イタリア準々決勝への進出も確定させました。
移籍市場での動き
夏の移籍市場での選手の入れ替えと在籍選手の契約更新が主な動きとなりました。
当期において、ボヌッチ選手、モラタ選手、ペレイラ選手、ルガーニ選手と2020年6月30日までの契約を締結し、ブッフォン選手、パドイン選手とは2017年6月30日までの契約を新たに結んでいます。
“Jビレッジ” プロジェクト
ユベントス・スタジアムに隣接するコンティナッサ(Continassa)地区の再開発プロジェクトでもある “Jビレッジ” を建設する一大プロジェクトが本格的に動き出しました。
開発費を捻出するためにファンドを立ち上げ、メディカルセンターの設立やユベントス・ミュージアムの拡張工事もこれらの中に含まれています。
『トゥット・スポルト』などメディアが目標として報じている売上高に向けて、順調に歩みを続けていると言えるでしょう。詳細な決算内容については改めて記事にして取り上げる予定です。