ナポリとの首位攻防戦に勝利したユベントスの監督/選手による試合後コメントを紹介します。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「非常に戦術的な試合でした。私達は自分たちで目標を持つことになりました。リーグ戦は13試合が残っていますが、難しい試合になるでしょう。ナポリは個人面でもチーム面でもすばらしい一面を持っていることを再び証明しました。
拮抗した対戦でしたが、それを変化させる瞬間がありました。私は選手たちが見せたパフォーマンスや忍耐力を褒めなければなりません。
私達はこのような姿勢やテンポを必要としていたのです。
なぜなら、イグアイン、カジェホン、インシーニェ、アラン、ハムシクといった選手たちにスペースを与えてしまうと大きな問題を引き起こされるからです。選手たちはライン間でスペースをブロックし、上手くプレーしました。
前半にボヌッチによってクリアされたピンチを除けば、ナポリが自由にプレーできたのはわずかです。
今夜は4バックでプレーせざるを得ない状況に戻っていました。このシステムでもプレー可能で、信頼性も保証されたことは良いサインだと言えるでしょう。
ある意味、4-4-2 でした。私達は左ウィングを持っていませんし、ポグバをそこで起用したからです。
ー 交代策が的中しました
あの時、私は戦術の変更を行いました。アレックス・サンドロをナポリのフルバック(ヒサイ)にぶつけたのです。たった1つの出来事が試合のバランスを崩すことは知っていましたし、ザザはそれを証明しました。
戦術的な試合でしたし、ナポリは多くのエネルギーを使っていました。インシーニェとカジェホンは典型的なウィンガーであり、毎回のカウンターで 50m を走って、ゴールに迫らなければならなかったのです。
ポゼッションという点ではもう少し上手くできたことでしょう。ですが、私達は大きな権威を持ってプレーしました。
ー 序盤戦での苦戦が嘘のようです
たまたま起きたのではありません。私達は7〜8名の新加入選手とともにスタートしましたし、複数の負傷者を抱えるなど他にも望ましくない状況にありました。ですが、私達の型と組織を見つけ出せたことで、個人およびユニットの両面で改善されたのです。
いわゆる “原点回帰” によって、道が切り開かれ、すべてが上手く行きました。私は常々選手たちに1つのシステムだけではダメだ。試合中の状況によって変更することを伝えています。私達は状況をすばやく読み取り、そして適応しなければならないのです。
ルガーニは困難な状況下でベンチから出てきたにも関わらず、上手くプレーしました。バルザーリはボヌッチが退くまで見せていたプレー内容と同じようにすばらしい出来でした。
私達は忍耐とポゼッションの改善が必要になります。特にチャンピオンズリーグのバイエルン戦では多くの忍耐力とハードワークが求められることになるでしょう」
シモーネ・ザザ選手:
「私達はセリエAのリーダーとなり、順位の上でも首位に立ちました。
スクデットに向けての自信は持っています。強力なチームを相手にした難しい試合でしたが、私はチームのパフォーマンスに満足しています。
今、私達がリーダーであり、(スクデット獲得は)私達次第なのです。私はこのゴールがスクデットに向けた価値あるものになることを望んでいます。大事なことは私達次第になったということです。
ゴールはラッキーでしたし、チームメイトたちはすべてのボールを戦い続ける試合展開に苦労していました。私はこの瞬間を長きに渡って覚えていることでしょう。
私達はナポリがカウンターで攻めようとしていることを知っていましたので、その機会を制限しようとしました。ハードワークでしたが、ユーヴェの目標は常に勝つことでしたし、私達はそれを成し遂げました。
個人的に、私は今シーズンについて満足しています。ジェノア戦でレッドカードを受けてしまいましたが、私達がこの戦いを継続する限り、誰も私達からスクデットを奪い取ることはできないでしょう。
また私がいつも言及していることですが、ユーロ2016に参加することが私の目標です。代表監督が私を招集してくれるようアピールできることを望んでいます」
ジャンルイジ・ブッフォン選手:
「ドローだったとしても失望することはなかったでしょう。ザザが苦境から救い出してくれました。
最後の10分間はナポリが主導権を握っていました。ナポリは私達にとってタフな相手であり、今夜は少なくとも1ポイントに値しました。ナポリが勝利することを心配していたことは認めます。ここから5ポイント差を挽回することは容易なことではないからです。
35歳とは言え、バルザーリは偉大な存在です。彼はパスポートを破り捨てるべきでしょう。そうすれば、私達が彼の年齢を言うことはできなくなりますから」