トリノにあるカンポ・アレ&リッキーで行われたエンテッラとのプリマベーラ首位攻防戦はユベントス・プリマベーラが 2-1 で競り勝ちました。
エンテッラ戦に先発したユベントス・プリマベーラの選手たちは次のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: アウデーロ |
DF | 2: リロラ・コソク、5: ロマーニャ (C)、6: ブランコ・モレーノ、3: ザッパ('81 13:コッコロ) |
MF | 11: カスタノス、10: クレメンツァ、7: マチェク |
FW | 4: カッサータ、9: モルゼッリ('71 20: モイーズ・ケン)、8: バダラ('89 17:トゥレ) |
フォーメーションは前節トラパーニ戦と同じ 4-3-3 をベースに選手が起用されます。左サイドはザッパ選手、中盤はマチェク選手、最前線はカッサータ選手が今節は先発に起用され、試合開始のホイッスルを待ちます。
試合は “首位攻防戦” にふさわしい激しい展開で始まります。開始直後からエンテッラがシュートを何本も放ちますが、枠を捉えるまでには至りません。
最初にスコアを動かしたのはユベントス。7分に右 SB のリロラ・コソク選手がドリブルを上手く織り交ぜ、ボックス右隅にまで侵入。右足から放たれたグラウンダーのシュートが GK の指先をかすめ、ファーサイドのネットを揺らすことに成功します。
リードを許したエンテッラも即座に反撃し、11分に同点に追いつくことに成功します。プントリエーレ選手が獲得した左からの CK をニアにいたモレオ選手が右足のヒールキックでアウデーロ選手が守るゴールを敗り、スコアを 1-1 に戻します。
その後は一進一退の攻防が続き、両チームの GK が一息つく余裕も与えられない展開が繰り広げられます。
その中でユベントスが勝ち越しに成功します。25分、右サイドからのクロスはモルゼッリ選手に合わなかったものの、こぼれ球をバダラ選手が回収。左45度の位置にいたカッサータ選手にパスを送ると、デル・ピエロを彷彿させるカーブを描いたシュートが決まり、リードを奪い取ります。
前半を 2-1 で折り返した両チームは後半も前半と同様に相手ゴールに迫りますが、最後の精度を欠き、得点を決めるまでには至りません。
グロッソ監督は最初の交代カードとして67分に15歳のモイーズ・ケンを投入しますが、スコアは動かず。それでも、前半に作り出したリードを守り切ることに成功し、首位攻防戦を勝利で終えました。
なお、グロッソ監督の試合後コメントは以下のとおりです。
ファビオ・グロッソ監督:
「昨年にも見せたような鋭さが備わっていると思います。私達にとってカップは重要ですし、どの戦績も新しいスタートであり、新しいチャレンジなのです。
今日の試合については相手チームを称賛しなければなりません。それだけ彼らは上手くプレーしていたということです。
私達にはクォリティを持った大きなグループがありますし、選手たちが大事な一戦で貴重な役割を果してくれると信じ、望んでいます。この点で私達は幸せと言えるでしょう」
プリマベーラの次節は現地2月10日に行われるプリマベーラ・TIMカップ準決勝フィオレンティーナ戦(2nd Leg)です。
アウェイで 0-1 と先勝していますので、ラツィオ・プリマベーラに昨シーズンの借りを返すために『勝ち抜け』にプライオリティを置いた試合運びができるかがポイントになる一戦だと言えるでしょう。