スペイン『マルカ紙』がレアル・マドリードとボカ・ジュニオルズがロドリゴ・ベタンクール選手(18)の移籍で合意に達したと報じたのですが、すんなり確定とは行きそうにない様相を呈しています。
実はテベス選手がユベントスからボカに復帰した際に、ベタンクール選手の買取オプションをユベントスは有しています(発表資料:PDF)。イタリア語で発表された内容にはユベントスが2017年4月まで940万ユーロでのオプションを持っていると記載されています。
ユベントスの動きが鈍かったため、レアル側がオプション行使額を上回るオファー(1000万ユーロ)を提示したことでチーム間の合意に達したと『マルカ』は報じています。
ベタンクール選手はボカで将来を期待される選手であり、フェルナンド・ガコ選手と同じく DF ラインの前(中盤の底)でプレーすることをベースにしています。
このポジションはユベントスが獲得したマンドラゴラ選手と重複しますので、積極的に動かなかった理由はこれによるものだと言えるでしょう。
また、ベタンクール選手の父親も移籍に否定的なコメントを発していることを『マルカ』が報じています。
「冷静になり、ボカでトレーニングを続けなければならない」と現実的な見解を保持しています。これはレアルがベタンクール選手をトップチームではなく、カスティージャ(Bチーム)でプレー経験を積ませようと考えているからでしょう。
1年間の補強禁止処分を受けることが濃厚なレアル・マドリードからすれば、有望な若手選手の確保に走るのは当然のことです。
ユベントスがマンドラゴラ選手に主軸選手として期待を寄せるのであれば、ベタンクール選手の買取オプションを行使しないことを条件にレアル・マドリードが持つモラタ選手の買い戻しオプションを放棄させるという交渉を行う価値はあると言えるのではないでしょうか。