ミラノにあるボッコーニ大学でファイナンシャル・フェアプレーに関する会合が行われ、出席したユベントスのアニェッリ会長が『トゥット・スポルト』のインタビューに応じています。
アンドレア・アニェッリ会長:
「私達のことについて理解してもらえることを望んでいます。チャンピオンズリーグ決勝に敗れた後、私達がヨーロッパで太刀打ちできるレベルに戻れるということです。
欲求を失ったと見ることができるかもしれませんが、逆に見れば、そこからスタートしなければならないのです。
私はユーヴェで6年間を過ごしてきました。クラブに対するどのようなアクションにおいてもファイナンシャル・フェアプレーのことが念頭にあります。勝つためにはルールに従う必要があるのです。
目標はユーヴェをイタリア国内外の両方で競争力を高めることです。そして、そのために人材と財源が必要なのです。
ジュゼッペ・マロッタ、(ファビオ・)パラティーチ、そして(パヴェル・)ネドベドと出会えたことは幸運でした。
欧州の財力4強はバイエルン(・ミュンヘン)、レアル(・マドリード)、バルセロナ、(マンチェスター・)ユナイテッドです。他のチームを分析することは難しいです。PSGや(マンチェスター・)シティの成長は自然なスピードとは一線を画すものです。
その他のチームは2段下に位置します。私達は大きな野心を持っていますし、これからの5年は難しいものとなるでしょう。ですが、大いなる熱意を持ち楽しみにしています」
アニェッリ会長が発言している内容は 2009/10 シーズン以降のバイエルンを強く意識したものでしょう。
ベルナベウでモウリーニョ率いるインテルに敗れた後、バイエルンはハインケス監督の下で成績面でもクラブ財政面でも文句のない圧倒的な結果を残しています。バイエルンが成し遂げた功績を参考にし、ユベントスも1つ上のステージに立ちたいと考えているのだと思われます。
ただ、財政力では4強が抜け出ており、またチェルシーを含めオイルマネーを呼び込むことに成功しているチームが急成長を遂げていることも事実です。
野心あふれる選手たちで資金力に優れたチームを試合で敗れるチーム力を継続して見せつけることができるかが最初の鍵になると言えるのではないでしょうか。