カトリック教会の祝日 Epifania(エピファニーア:御公現祭)に開催されたセリエA第18節ユベントス対ベローナの一戦はユベントスがディバラ選手などのゴールで 3-0 の勝利をあげました。
この試合に先発した両チームのメンバーは以下のとおりです。
Juventus [3-5-2] |
Hellas Verona F.C. [4-2-3-1] |
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GK | 1: ブッフォン | 95: ゴッリーニ |
DF | 4: カセレス 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ |
22: ビアンケッティ 18: モラス 5: ヘランデル 69: スプレイェン |
MF | 26: リヒトシュタイナー 6: ケディラ 8: マルキージオ 10: ポグバ 12: アレックス・サンドロ |
19: グレコ 23: イオニタ 13: ウショレク 16: シリガルディ 10: ハルフレドソン |
FW | 9: モラタ 21: ディバラ |
11: パッツィーニ |
ユベントスは予想通り 3-5-2 を選択。3バックの一角にはより対人守備に定評があるカセレス選手が起用され、最前線にはモラタ選手が配置されました。
対するエラス・ベローナは 4-2-3-1 を採用。守備の際は 4-4-2 のブロックを敷く、“プロビンチャ” のやり方でユベントスに相対することを選択しました。
試合は8分にリヒトシュタイナーが得た FK をディバラがニアのポストをかすめる見事なキックでユベントスが先制。対するベローナも11分にパッツィーニの意表を突くジャンピングボレーが枠を捉えるも、ブッフォンの見事なセーブでコーナーに逃れる。
その後、ボール支配を強め、ミドルシュートでゴールに迫るユベントスだったが、得点は生まれない。1-0 で前半終了かと思われた45分に待望の追加点が生まれる。
ディバラが自ら得た左サイドからの FK を中央に送ると、ゾーンで守るベローナ守備陣の隙間に飛び込んだボヌッチが強烈なヘッドで今シーズン初得点を記録。ユベントスがリードを2点差とすることに成功し、前半を終えた。
後半はカルピ戦の反省を活かし、最後までリスクマネージメントを展開。
そして、82分には交代出場していたザザがポグバからのスルーパスを引き出し、オフサイドラインを突破。冷静に左足で流し込み、3点目を記録した。
このまま終了かと思われた時間帯にスタジアムが突如として盛り上がりを見せる。
ローマが元ユベントスのペペの FK で同点に追いつかれたとの速報がスタジアムに流れたからだ。同時刻開催のライバルチームがアウェイで勝点を落とす中、ユベントスはクリーンシートでリーグ8連勝を飾ることに成功した。
この試合に出場したユベントスの選手/監督への採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.5
パッツィーニのシュートをストップしたシーンが最大の見せ場であり、まさにチームが求めるビッグセーブであった。
CB: カセレス 6.0
試合勘不足から序盤はボールタッチが少し堅かったが、時間の経過とともに解消された。対人守備の強さも披露し、バルザーリの穴は完全に埋めることができていた。
CB: ボヌッチ 7.0
最後まで集中力を欠かさず、クリーンシートに貢献した。追加点となる得点も記録しており、すばらしいパフォーマンスであった。
CB: キエッリーニ 6.5
パッツィーニを自由にせず、ベローナ攻撃陣を無力化することに成功。壁として立ちふさがった。
WB: リヒトシュタイナー 6.5
普段の上下動に加え、相手ペナルティエリア内にも積極的に侵入し、攻撃面でも有用なオプションになっていた。
MF: ケディラ 6.0
中盤で目立たないバランス取りに専念し、ゲームの流れをよく読んでいた。ボール奪取など “いぶし銀” の活躍は評価されるべきである。
MF: マルキージオ 6.5
アンカーとしてボールを散らすとともに、前任者は持ち合わせていなかった守備力でも貢献した。ミドルシュートなど、得点力の面を今後は期待したい。
MF: ポグバ 7.5
フィジカル面は良好で、キレがあった。リズムの違いを生み出し、守備にも貢献し、ザザに通したスルーパスはまさに『10番』のクオリティを兼ね備えていた。
WB: アレックス・サンドロ 6.5
左サイドを攻め上がり、良質なクロスを供給するなど自らのセールスポイントを存分に示すことができた試合だったと言えるだろう。
FW: モラタ 5.5
得点を決めることはできなかったが、CF としてチャンスに顔を出すことまでは改善されていた。ビルドアップに加わった後、どれだけ早くエリア内の良い位置に陣取れるかが鍵だろう。
FW: ディバラ 7.5
左足の精度が超一級品であることを見せつけた試合だった。セットプレーからの得点が現実味を帯びると、DF が守りづらくなるのは自明であり、今後の対戦チームにプレッシャーを与えた内容だった。
【交代選手など】
MF: ストゥラーロ 6.0
71分にケディラと交代で出場。機動力という武器を全面に出し、エリア内に顔を出すなど持ち味を発揮できていた。
FW: ザザ 7.0
モラタと交代で79分から出場。その3分後にはポグバをパスから得点を決めた。前線からのチェーシングもできており、先発機会は与えられるべきパフォーマンスだったと言えるだろう。
CB: ルガーニ ー
84分にカセレスと交代する形で登場。カルピ戦は苦い試合の終わらせ方であっただけに、アッレグリの配慮が感じられる。
アッレグリ監督 7
カルピ戦の二の舞とならないようチームの手綱をしっかりと握り直していた。対人守備に定評のあるカセレスをスタートから起用したことは公平な采配であったし、上手くチーム内でレギュラー争いをさせていると評価できるものである。
カルバレーゼ主審 5.5
ジャッジ基準がこれほど試合中にブレる審判も珍しい。また、カードが提示される基準も曖昧で気分で提示しているのではないかと感じたほどである。