チャンピオンズリーグ、グループステージ最終節となったセビージャ戦は昨シーズンまでユベントスに在籍していたジョレンテ選手のゴールにより、ユベントスは 1-0 で敗戦しました。
なお、マンチェスター・シティが勝ったため、ユベントスはグループ2位で決勝ラウンドに進出。セビージャは3位でヨーロッパリーグに回ることとなりました。
この試合に先発した両チームのメンバーは次のとおりです。
Sevilla FC [4-2-3-1] |
Juventus [3-5-2] |
|
---|---|---|
GK | 1: リコ | 1: ブッフォン |
DF | 23: コケ 3: ラミ 5: コロジエチャク 2: トレムリナス |
15: バルザーリ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ |
MF | 4: クリホビアク 15: エンゾンジ 20: ビトーロ 19: バネガ 22: コノプリャンカ |
26: リヒトシュタイナー 27: ストゥラーロ 8: マルキージオ 10: ポグバ 12: アレックス・サンドロ |
FW | 24: ジョレンテ | 9: モラタ 21: ディバラ |
どちらのチームも、システムは第2節で対戦した時と同じものを使用し、怪我人やターンオーバー的な要素を加えた先発メンバーを送り出します。
後がないセビージャは攻撃陣の組み合わせを入れ替え、ジョレンテ選手と高さとバネガ選手の球出しに活路を見出す布陣を採用。一方のユベントスはターンオーバーはせず、招集メンバーで考えられるベストの布陣を選択して試合に臨みます。
試合はアウェイのユベントスが高い位置からプレスをかけ、セビージャに攻めの形を作らせない。引き分け以上でグループ首位が決めるユベントスは枠内シュートでリコを幾度と脅かすも、決定力不足が露呈し、先制するまでには至らない。
前半の30分を過ぎたあたりから、ユベントスは攻め疲れからか、バックパスのミスを始めとする集中力の欠如が徐々に顔をのぞかせる。しかし、セビージャもブッフォンの牙城を下すことはできず、前半は 0-0 で終えた。
ボルシアMGが1点リードの情報を得て迎えた後半、セビージャは攻めの比重を強め、65分に報われた。左 CK からジョレンテがニアでフリックし、ファーサイドに流し込みセビージャが先制に成功した。この時点ではユベントスはまだグループ首位であり、同点に追いつこうとするも、前半途中から狂った攻撃の歯車はちぐはぐなまま、時間だけが経過する。
そして、マンチェスターからシティの同点・逆転・追加点の知らせを立て続けに入るも、焦りが募っただけで得点をあげることはできず、ユベントスは最終節で首位陥落となった。
この試合に出場したユベントスの選手/監督への採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.5
リコと同様にシュートをブロックし続けた。得点できない攻撃陣を最後尾から歯がゆい思いで見ていたことだろう。
DF: バルザーリ 6.0
ジョレンテにニアで空中戦を挑まれては勝ち目は薄い。だが、CK を与えたこと以外はソリッドな守備を見せていたことは事実。
DF: ボヌッチ 5.5
前半は良い球出しも見れたが、後半は消えていた。
DF: キエッリーニ 6.0
流れの中でジョレンテをマークし、セビージャの脅威を拭い去る役目を完遂した。
WB: リヒトシュタイナー 6.0
守備的なタスクを担い、その役割を果たしていた。批判されるようなプレーはなかった。
MF: ストゥラーロ 6.0
前半に放ったヘディングシュートが決まっていれば、Man of the Match だったかもしれない。ケディラの穴を完全に埋めていると言えるほど、貢献度は高い。
MF: マルキージオ 6.0
コンディションが上がり、持ち前の機動力を攻守両面に見せていた。
MF: ポグバ 6.5
強烈なシュートでリコを脅かすなど違いを示していた。スキルが図抜けているのは周知のことだが、そのプレーをゴール中央付近のバイタルエリアで見せられるかがチームを更なる高みへと導く鍵となるだろう。
WB: アレックス・サンドロ 6.0
サイドの攻防ではまさに一進一退であった。ポグバへのパスやストゥラーロへのクロスなど突破力というセールスポイントは存分にアピールできていた。
FW: モラタ 5.0
昨シーズンのモラタはもういない。レアル時代のどこか頼りないモラタに戻ってしまったようだ。前後半にそれぞれ1度はあった絶好機を得点に結びつけることができなければ、レギュラーの座は遠のいたままだろう。
FW: ディバラ 6.0
攻撃陣を牽引しており、あとほんの少しの運さえあれば、得点できただろう。ラツィオ戦、セビージャ戦と後方からの素早いチェックでボールを失い、ピンチを招いており、この点は要改善である。
【交代選手など】
WB: クアドラード 5.5
77分にリヒトシュタイナーと交代で出場。得点機に絡むことが求められたが、攻撃のトップギアに入れることもできず、守備に追われただけであった。
アッレグリ監督 5.0
色気を出して失敗した。昨シーズンのプレーから考えると、ルガーニはジョレンテを抑えられないだろう。だが、試合中のマッチアップは常にジョレンテ対キエッリーニだった。これはネトやルガーニを先発させても良かったと言える。前半の途中から攻撃が機能しなくなっているにも関わらず、後半に改善の兆候が見られなかったことはハーフタイム中の指示が的確でなかったことを意味しているはずだ。
マルチニアク主審 6.0
勝ちたいセビージャが試合序盤はファールの基準にナーバスになっていたが、ぶれることなく、公平にジャッジし続けたと言えるだろう。カードが出されたのはユベントスの2人だったが、どちらもイエローの対象となるプレーであった。