セビージャのホーム、エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファンに到着したユベントスはアッレグリ監督とブッフォン選手が恒例の前日会見に出席しました。
会見概要は次のとおりです。
ジャンルイジ・ブッフォン選手:
「チャンピオンズリーグで相手に得点を許さないということはヨーロッパでの私達の確固たる道が続くことを意味します。
私達はセビージャに敬意を持っています。彼らはヨーロッパのレベルで重要なチームですし、また、すばらしい成績を残しています。
プレー機会が多くあることは知っていますが、私達は大きな目標があるのです。グループトップに立つことに挑戦しないことは恥ずかしいことですし、結果を見て、後悔したくありません。厚かましさもなければ、放漫さもなく、ユベントスは全員で試合に臨んだことを私達は昨シーズン証明しています。
今シーズン、私達はヨーロッパで最もデリケートな組に入りました。これはチームが過去15年ではマンチェスターでのファイナルと比較できるほどのことです。
ジョレンテは私達にすばらしい記憶を遺してくれました。彼と再開できることは非常に喜びに感じます。
リーグ戦においては現在の5位という順位を見なければなりません。これはまだ上がいるというシグナルなのです。
この時点においては昨季の欧州王者であるバルセロナを上回るチームは存在しないでしょう。ですが、フットボールにはサイクルがありますから…」
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「明日に向けてトレーニングを行い、休養を与える。非常にシンプルなことです。
マンジュキッチは発熱の症状がありましたので、起用するにはリスクが伴います。エヴラは金曜日の試合(ラツィオ戦)でひざを痛めたことで2日間は別メニュー調整です。ケディラはテストを行いましたが、まだ万全ではありません。カセレスも同様です。
招集できなかった選手を考えれば、明日の先発を予想することはそれほど難しくないでしょう。
フィオレンティーナのことを念頭に置いたトレーニングをするつもりはありません。最優先事項はチャンピオンズリーグなのです。
我々はグループを無敗で終えたいですし、決勝ラウンドの抽選で最も難しい相手を避けたいのです。
私には4名の DF がおり、その中から3名を選択します。ルガーニが先発するかは明日の朝に決断する予定です。
ディバラは偉大な選手の1人になろうとするのであれば、さらに成長しなければなりません。その域に達するために得なければならないものがあるのです。モラタについても同様で、素質を持っているのですから、ベストプレーヤーの1人にならないといけません。
選手たちには脱帽です。彼らはこのグループDですばらしい成績を残してきました。しかし、明日の試合は我々にとって重要であり、難しい一戦なのです。
(プリマベーラから招集されている)ビターレもまた良い素質を持ち合わせています。我々は才能あふれる若手選手を有しており、彼らは “ベテランたち” によって上手く導かれるのです。
今シーズンのセリエAは最終節までオープンな展開となるでしょう。昨年のグループステージと比較すると、我々はチャンピオンズリーグの舞台を楽しむことができています。グループ無敗を維持することが重要なのです」
ユベントスの監督/選手ともにリーグ戦の次節フィオレンティーナ戦を考えていないと口にしていますが、それはフィオレンティーナが10日にヨーロッパリーグを戦うからだと言えます。
5節を終えての順位表は次のとおりです。
チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 勝点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
FC バーゼル (SUI) | 5 | 3 | 1 | 1 | 9 | 5 | 10 |
フィオレンティーナ (ITA) | 5 | 2 | 1 | 2 | 10 | 6 | 7 |
レフ・ポズナン (POL) | 5 | 1 | 2 | 2 | 2 | 5 | 5 |
ベレネンセス (POR) | 5 | 1 | 2 | 2 | 2 | 7 | 5 |
フィオレンティーナは最終節にホームにグループ最下位のベレネンセスを迎えるのですが、レフ・ポズナンとの直接対決で上回っているため、引き分け以上で自力でのグループ突破が決まります。
ところが、フィオレンティーナは今季ヨーロッパリーグではホーム2戦2敗であり、ベレネンセスに負けるとヨーロッパの舞台での敗退が決定します。さすがにホーム3戦3敗はサポーターが容認してくれるとは考えづらいため、ターンオーバーは使えないとユベントス側は見ているのだと思われます。
『本音と建前』を上手く使い分け、最良の結果を持ち帰る “したたかさ” が現在のユベントスに求められていることだと言えるでしょう。