サンシーロで行われたインテル対ユベントスのイタリア・ダービーは両者互いに得点できず、0-0 のドローで終えました。
この一戦に先発した両チームのメンバーとシステムは以下のとおりです。
Inter Milano [4-2-3-1] |
Juventus [3-5-2] |
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GK | 1: ハンダノビッチ | 1: ブッフォン |
DF | 21: サントン 25: ミランダ 24: ムリージョ 5: ジュアン |
15: バルザーリ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ |
MF | 17: メデル 83: フェリペ・メロ 77: ブロゾビッチ 10: ヨベティッチ 44: ペリシッチ |
16: クアドラード 6: ケディラ 8: マルキージオ 10: ポグバ 33: エヴラ |
FW | 9: イカルディ | 7: ザザ 9: モラタ |
ホームのインテルは 4-2-3-1 をベースに、守備時 4-4-2 のブロックから最前線のイカルディとヨベティッチの個人技を使ったカウンター狙い。対するユベントスは最近形になりつつある 3-5-2 を選択。
試合は前半15分でイエローカードが4枚も提示される荒れ模様。ユベントス側に3枚提示されたことが示すように前半はインテルのペース。インテル最大のチャンスは29分の CK からのボールをブロゾビッチが右足で巻いたシュートだったが、ブッフォンが手に当てクロスバーに逃れたシーンだった。
後半はユベントスがライン間をコンパクトにし、インテルゴールに迫る。47分にクアドラードが放ったシュートはハンダノビッチの両足に当たる形で、わずかにポストの外へ。69分にモラタからのラストパスを受けたケディラのダイレクトシュートはポストに嫌われた。
順位を上げるために勝ち点3を狙ったユベントスだったが、重心を下げたインテルの守備をこじ開けることができず、肉弾戦となったイタリア・ダービーは勝ち点1を分け合う形となった。
この試合に出場したユベントスの選手/監督への採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
ブロゾビッチのシュートを防いだのは流石の一言に尽きる。他にも安定したセーブを見せるなど素晴らしい内容だった。
CB: バルザーリ 6.5
雑なチャレンジもありはしたが、全体的なパフォーマンスはインテル FW 陣を沈黙させて続けていた。
CB: ボヌッチ 6.0
エリア内の本当に危険なゾーンでイカルディを消し去り、ピンチを遠ざけることに成功した。
CB: キエッリーニ 6.0
カバーリングなど守備での連携面が特筆事項。カードが出されたのは不運だったと言えるだろう。
WB: クアドラード 6.5
ドリブルが脅威になっていることをまたも証明し、右サイドで欠かせない選手になっている。これからは得点へのさらなる貢献を期待したい。
MF: ケディラ 6.5
ディフェンスを助け、中盤に落ち着きを与えていた。復帰してからチームの試合内容が大きく改善できている点は良い兆候だ。
MF: マルキージオ 5.5
他の MF と比較して大きく見劣りしていた訳ではないが、前半早々にカードをもらうなど内容には不満が残る。DF の3名と距離が遠すぎた前半は要改善である。
MF: ポグバ 5.5
60分は試合から消えていたことからも、コンディションは上がり切っていなかったのだろう。だが、試合最終では別人のようにパフォーマンスが向上していた。
WB: エヴラ 5.5
ヨベティッチへのファールはお粗末なものだったが、それ以外では的確なタックルでピンチの芽を紡いでいた。クロス精度やポグバとの連携は今ひとつだった。
FW: モラタ 5.0
チャンスメイクで存在感を発揮したが、前回のイタリア・ダービーのように得点を期待できる位置にいなかったのは残念である。
FW: ザザ 5.5
前線からのチェーシングなど、プレスをかけ続ける姿勢には不満はない。だが、シュートが枠内を捉えなかったり、球離れが遅すぎたりと FW の序列を覆すプレーは見られなかった。
【交代選手など】
FW: マンジュキッチ 6.0
71分にモラタとの交代で出場。ザザと同様に前線からのチェーシングを行ったが、得点機会に恵まれることはなかった。
FW: ディバラ ー
78分にザザに代わり出場する。ボールを受ける機会はあったが、好機を演出するには時間が少なすぎた。
アッレグリ監督 6.0
前半の間延びした陣形をコンパクトに修正できた手腕は評価できる。ゴールをこじ開けるにはファイナルサードでのルール作りなど攻めの形を選手間で共有させる必要があるだろう。
バレリ主審 5.5
試合序盤から気前良くアウェーチームにカードを出しすぎた。この日の判定基準ならフェリペ・メロは前半で退場していなければならない。だが、メロは退場しなかった。それが彼への評価だ。