ユベントスはユベントススタジアム周辺一帯の再開発プロジェクトである『Jヴィレッジ』の建設を正式に発表しました。
このプロジェクトは2013年春にトリノ市との間で、コンティナッサ地区の賃借契約(99年間)を締結したことによるものです。ちなみに、『Jヴィレッジ』を構成するのは以下のとおりです。
1: Juventus Traning Center (JTC)
まずは2017年春に完成予定の練習場です。ビノーボにトップチームのトレーニングセンター(練習施設)があるのですが、それをトリノ市内に持って来ようというものです。
「怪我人が続出するのは霧深いビノーボに練習場を作ったからだ」などと陰口を叩かれることもなくなるでしょう。ファン目線でも練習場に足を運びやすいというメリットがあります。
2: Juventus HQ
次にユベントスのチームオフィスです。トリノ市街地にオフィスを構えているのですが、これもスタジアムに隣接する『Jヴィレッジ』に移転するプランになっています。2017年夏までに完成する予定です。
3: J-Hotel
そして、ホテルです。5000平方メートルの敷地に155室を兼ね備えた施設になる予定です。こちらも2017年夏までの完成予定です。
このホテルはユベントスの選手たちが前泊する際の利用も視野に入れられており、レストラン/カンファレンスルーム/リラクゼーションエリアが兼ね備えているとのことです。
4: ISE International School
これは世に言う『インターナショナルスクール』そのものです。アングロサクソンのカリキュラムに沿った教育を行う学校になり、600名までの生徒を受け入れる予定になっています。
なお、ビノーボにあるユベントス・カレッジでは2年目が既に始まっており、ホテルやチームオフィスと同じく2017年夏までに完成する予定となっています。
5: Concept Store
もちろんチームグッズを扱うコンセプトストアも併設されることになります。子供や家族向けた琴線に触れられるかがポイントになるでしょう。
チームは年間75万人の来場を見込んで運営を行う予定とのことです。試合が行われない時期にどれだけ集客できるかが鍵になるのではないでしょうか。
6: J-Medical
メディカルセンターは『Jヴィレッジ』の一部分ではありませんが、ユベントスミュージアムに隣接する形で建設されます。
スポーツ医療やリハビリテーションについての診察を提供する予定で、トップチームやユースチーム用のセクターを設けるとのことです。現状では一般外来も受け入れる予定になっています。
上記のような施設を2017年中に運用開始させることが公式発表されました。ちなみに『Jヴィレッジ』で使用する電気についても Power Station (発電所)を建設することも、計画に含まれていますので、本格的な街づくりと言えるのではないでしょうか。