ユベントスは怪我人が続出していましたが、10月の代表戦ウィーク明けには多くが復帰することが予想されています。中でもヒザの怪我から復帰したアサモア選手が1つの関心と言えるでしょう。
なぜなら、左 SB のポジションは埋まってしまったからです。
左 SB にはエヴラとサンドロが君臨
アサモア選手が怪我をする前にプレーしていた左サイドバックですが、エヴラ選手と新加入のアレックス・サンドロ選手がポジション争いをしています。
より若いサンドロ選手が加入したことで、チームの長期的な展望としてアレックス・サンドロ選手を軸に考えていることでしょう。アサモア選手にチャンスがない訳ではありませんが、現状では左 SB の3番手という位置づけを覆す要素は少ないと思われます。
中盤にコンバート?
今シーズン、中盤の選手に怪我人が続出していたことを受け、ウディネーゼ時代にプレーしていた中盤に戻した方が良いのではという意見もあることは事実です。
ですが、問題がない訳ではありません。
中盤は3選手の起用が見込めるのですが、その1つはアンカーであり、アサモア選手のポジションとは言えません。また、ポグバ選手がいるため、レギュラーポジションも1つ埋まっています。そして、ケディラ選手も好パフォーマンスを見せており、厳しい先発争いが待っていることでしょう。
ただ、実績のあるポジションであるだけに有益なオプションになる可能性があります。
左がダメなら、右?
そこで「右 SB にコンバート」というギャンブルプランが『トゥット・スポルト』などのイタリアメディアで報じられています。
確かに、アサモア選手の適応力の高さを考えれば選択肢としてアリでしょう。中盤センターでプレーしていた選手が WB でプレーし、SB でも見事に適応してみせました。左 SB ができたのだから、右 SB もできるのではと期待するのは自然なことです。
チーム事情を見ても、リヒトシュタイナー選手の復帰は早くて1ヶ月と手薄になっています。また、カセレス選手も謹慎処分を受けた関係で、立場的に微妙と言えるでしょう。
ユベントスはザンブロッタ選手を左 SB で、バルザレッティ選手を右 SB で起用した歴史があるだけに、アサモア選手が右サイドで機能するかを試す可能性は十分にあると思われます。
アッレグリ監督が上り調子になりつつあるチームのシステムを崩すことなく、怪我などで離脱していた選手をどう組み合わせて結果を出すことができるかが鍵となるでしょう。復帰したアサモア選手に対してどのような役割を与えるかに注目です。