残留争いのような順位同士の対戦となったセリエA第7節のボローニャ戦ですが、ホームのユベントスが先制を許すも、モラタ選手やケディラ選手のゴールなどで 3-1 で逆転勝ちに成功しました。ひとまず、11月の代表戦まではアッレグリ監督が続投となることでしょう。
この試合に先発した両チームの選手は以下のとおりです。
Juventus [3-5-2] |
Bologna FC [4-2-3-1] |
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GK | 1: ブッフォン | 83: ミランテ |
DF | 15: バルザーリ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ |
24: フェラーリ 2: オイコノム 28: ガスタルデッロ 25: マシーナ |
MF | 16: クアドラード 6: ケディラ 11: エルナネス 10: ポグバ 33: エヴラ |
5: プルガル 21: ディアワラ 26: ムニエ 23: ブリエンツァ 22: リッツォ |
FW | 21: ディバラ 9: モラタ |
10: デストロ |
試合はリーグ戦での悪癖が顔を見せるユベントスにとって最悪で展開で始まります。
前半5分、チャンピオンズリーグ後で動きが悪く、エンジンがかかり切っていないユベントスの右サイドからアーリークロスが入り、ムニエがボレーで押し込んで先制に成功。この時点でクリーンシート達成の目標は潰えた。
攻めの形ができていないことで苦戦している今シーズンのユベントスだが、この試合は怪我から復帰したケディラが違いを生み出す。
32分に右サイドを抜け出したケディラがクロスを上げる。ワンテンポ遅れたクロスだったが、それが幸いし、相手DFに当たったボールがモラタへの絶好のアシストとなり、同点弾を演出する。
これで落ち着きを取り戻したユベントスは52分にモラタが獲得したPKをディバラが決め、逆転に成功。63分にはモラタの左サイドからのクロスをケディラが頭で押し込み 3-1 として試合を決定づけた。
なお、この試合に出場した選手/監督に対する採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 5.5
ムニエのボレーシュートにはもう少し上手く対処できただろう。だが、他に危ないシーンはなかったことは評価できる。
CB: バルザーリ 6.0
試合序盤は立ち位置が定まらず不安定だった。しかし、徐々に持ち直しを見せ、DF陣に安定をもたらした。
CB: ボヌッチ 6.0
デストロに満足な仕事をさせなかったことで最低限の役割は果たした。
CB: キエッリーニ 6.0
バルザーリ同様、前半の動きはすこぶる悪すぎた。後半からは見違えるような改善があったことは大きい。
WB: クアドラード 6.5
右サイドに張ることで相手守備陣を広げる役割を確実に行っていた。また、良いクロスを上げるといった点での貢献度も高い。
MF: ケディラ 7.0
1ゴール、1アシスト。中盤での存在感を確固たるものにした試合となった。選手を使うことが上手いため、良い効果が周囲にも波及していくことだろう。
MF: エルナネス 5.5
シンプルなプレーを心がけていたことは評価できる。ただ、ハイプレスへの不安定さは明らかで、マークを外す動きもトップ下のやり方は使えないことを理解する必要がある。
MF: ポグバ 6.0
パワフルな気持ちが全面に押し出されていたが、キレが少し不足していた試合であった。リーダーとしてチームを引っ張るのであれば、ケディラのようなスタイルもあることを周知すべきだ。
WB: エヴラ 6.0
試合序盤のピンチをスライディングタックルで摘み取るなど集中力を保てていた。また、左サイドでの攻撃の起点になるなど合格点に値する内容だった。
FW: ディバラ 6.5
ボックス付近で脅威となり、攻撃に連動性を持たせつつある。PK も左隅に流しこむなどキックの正確さはこれから大きな武器となるだろう。
FW: モラタ 7.5
同点に追いつくゴール、PK 獲得、ケディラへのアシストと全得点に関係した。FW として文句のつけようのない働きだった。
【交代選手など】
MF: レミナ 6.0
67分にエルナネスと交代で出場。アンカーとしての仕事ぶりはエルナネス以上の出来であることは明らかだった。
FW: ザザ 6.0
モラタと交代する形で76分から出場機会を得る。フィジカルの強さ、前への突進力、前線からの追い回しと自身の持ち味を出し切れていた。
MF: アサモア ー
92分にケディラと代わり出場。大怪我から復帰でしたことをファンが大歓声で迎えていた。これからプレーで声援に応えてくれるだろう。
アッレグリ監督 6.5
試合序盤を3バックなのか4バックなのか曖昧な間に先制されたことは明らかな采配ミスだった。しかし、ハーフタイムに3バックの色合いを強くするという修正を加え、チームの動きが良くなったことは采配の良さだと言えるだろう。
セリ主審 5.5
30分すぎにファールを受けながらも突破したディバラのファールと判定したことが彼のレベルを示している。PK の判断は手を使ってプレーを妨害していたため、妥当な判断と言われるだろう。ただ、オフサイドの判定など全体的に水準が低いと言わざるを得ないものだ。