ナポリの本拠地スタディオ・サン・パオロで行われたセリエA第6節ナポリ対ユベントスは 2-1 でホームチームが順当に勝利しました。
マンチェスター・シティ戦以外は低調なパフォーマンスが続いており、泥沼で力尽きるのは時間の問題と言えるでしょう。ナポリ戦に先発した両チームのメンバーは次のとおりです。
SSC Napoli [4-3-3] |
Juventus [4-3-1-2] |
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GK | 25: レイナ | 1: ブッフォン |
DF | 2: ヒサイ 33: R. アルビオル 26: クリバリ 31: グラム |
20: パドイン 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ 33: エヴラ |
MF | 5: アラン 8: ジョルジーニョ 17: ハムシク |
18: レミナ 11: エルナネス 10: ポグバ 37: ペレイラ |
FW | 7: カジェホン 9: イグアイン 24: インシーニェ |
7: ザザ 21: ディバラ |
ナポリは戦前の予想通り 4-3-3 をチョイス、対するユベントスはペレイラをトップ下に置いた 4-3-1-2 を選択しました。
試合はナポリの積極的なプレスで幕を開けることになります。プレスの応酬で試合テンポが高まっている中、エルナネスの横パスをカットしたナポリがインシーニェとイグアインのワン・ツーから先制に成功。ユベントスはザザに好機が2度訪れるもネットを許すことはできず、前半を1点ビハインドで終えました。
後半に入っても、ナポリの前線からのプレスが続く中、エルナネスの横パスをカットしたイグアインが独走でエリア内に持ち込み、左足で追加点を生み出す。ユベントスは失点直後にディバラのクロスをレミナが右足で押し込み、すぐさま1点差に戻し、交代選手を投入して同点を目指すも2点目は生まれず。
6節を終えて、ユベントスは1勝2分3敗と『セリエAで2番目の高年棒監督』に率いられた『セリエA最高年棒チーム』とは到底考えられない結果となっています。
ナポリ戦に出場したユベントスの選手/監督への採点は以下のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
イグアインやグラムなど止めれるシュートは止めていた。2失点目はもしかしたら防げたかもしれないが、インシーニェのシュートは無理だ。
DF: パドイン 5.5
インシーニェやメルテンスに手を焼いていた印象が強いが、相手が左サイドから攻めに比重を置いていたのだから当然だ。可能性を感じるクロスを何本も供給できていたことはプラス。
DF: ボヌッチ 5.0
フロジノーネ戦のショックを引きずっているのだろう。守備での強さは見られず、ロングパスも目的が不鮮明で苦し紛れのクリアのようだった。
DF: キエッリーニ 6.0
試合を上手く読み、ナポリ攻撃陣と戦っていた。
DF: エヴラ 5.5
カジェホンを抑えこむことに成功したが、攻め上がりなど攻撃面での貢献は皆無だった。
MF: レミナ 6.5
右インサイドMFとして落ち着きを持ってプレーし、ナポリからのプレッシャーとは無縁であった。ゴール前に顔を出し、得点を決めるなど良い内容だった。
MF: エルナネス 4.5
ハイプレスをかけてくる相手にアンカーで起用することはリスクが大きすぎることが露呈した。軽卒な横パスや、ワン・ツーを狙いの選手を離すなどアンカーでプレーした時のパドインより悲惨なパフォーマンスだった。
MF: ポグバ 5.5
攻撃の歯車が噛み合ず、サイドで囲い込まれることも多く、フラストレーションを溜め込んでいた。後半は集中力を取り戻し、クリエイティブな面を垣間見ることができた。
OMF: ペレイラ 5.5
DF ラインの前でボールを受け、運び出すことはできていた。ただ、ラストパスを供給する直前のフィジカルコンタクトでことごとくボール奪取され続けたことはマイナス。
FW: ザザ 5.0
ディバラのスルーパスからのシュートや、クリバリのミスから得たチャンスなど得点機会はあった。ただ、いずれも前半の話で、フル出場したはずだが後半はどこにいたのか思い出すことはできない。
FW: ディバラ 5.5
試合全体を通じて存在感を発揮できなかったことは改善点だ。ただ、ザザへのスルーパス、クリバリへのチェーシング、レミナへのクロスと決定機のほとんどに顔を出していることも事実である。
【交代選手】
MF: クアドラード 6.0
64分にエルナネスと交代で出場。チームを鼓舞するために奮闘するも、結果として現れることはなかった。
FW: モラタ 6.0
ディバラに代わり71分に出場機会を得る。投入後すぐにエリア外から右足で強烈なシュートを放つも、見せ場としてはそれだけだった。
DF: アレックス・サンドロ ー
89分にパドインと交代する形で左ウィングの位置に入るも、チームとして攻めの形が定まっていないため誰もが首を傾げただけに終わった。
アッレグリ監督 5.0
ハイプレスを使うチームへの対応はドルトムント戦で経験済みであるはずだが、予習・復習を怠ったのだろう。エルナネスの出来を見て、アンカー:レミナ、右MF:ペレイラ、トップ下:エルナネスに入れ替える決断を下していないのだから、試合結果は妥当なものである。
ダニエレ・オルサート 6.5
前半と後半でカードを出す基準が変わり過ぎた。ただ、偏ったジャッジはなく、モラタのシュートがナポリDFの手に当たったシーンでの判定も妥当なものであった。