昨シーズン、トリノとのダービー戦でユベントスサポーターがいたアウェーエリアから紙爆弾(Paper Bomb)が投げ込まれた事件がありました。
この件について、イタリアサッカー協会による判決は『ユベントスにスタジアムの南スタンド(クルヴァ・スッド)の1試合閉鎖処分』を下しました。
これに対し、チーム側は「我々は使用するつもりである」と真っ向から異議を述べ、上部組織に当たるオリンピック委員会のスポーツ裁判所に控訴することを宣言しています。
スタジアムの閉鎖処分は2試合だったのですが、昨シーズン(2014/15シーズン)は処分保留となっており、南スタンドが閉鎖されることはありませんでした。
今回の判決でユベントススタジアムの閉鎖処分が2試合から1試合へと軽減されたのですが、ユベントス側は以下の理由を述べて処分が不当なものであることを主張しています。
(ちなみに閉鎖対象となるのは 2015/16 シーズンの開幕節に当たるウディネーゼ戦)
- 騒動が起きた会場は他チーム(トリノ)が運営するスタジオ・オリンピアで発生した
- 加害者にチケットは販売されていないし、応援サポーターのリストに入っていない
- 加害者は(事件前の時点で)既に出入り禁止処分を受けていた
- また、加害者はユベントスのシーズンチケット保有者でもない
ユベントス側の主張は「ブラックリストに入っている札付きの “ワル” がトリノFCの警備を突破して、問題を起こしたことについてユベントスが責任を負わされるのはおかしい」という内容です。
チケットすら持っていない人物がセキュリティチェックを突破できる警備体制を問題視することなく、ユベントス側だけにペナルティを科すのはチームとして納得できないことだと思われます。
もし、ユベントススタジアムの一部を閉鎖するのであれば、トリノも警備体制に問題があるとして同様にスタジアムの閉鎖処分を下さなければならないと言えるのではないでしょうか。