NO JUVE, NO LIFE!!

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FINO ALLA FINE の意味

 『社訓』が存在するように、ヨーロッパのサッカーチームにもクラブモットーが存在します。その内容はチームによって多種多様で、クラブがどういった価値観を有しているかを知る鍵のひとつになります。

 ユベントスにもクラブモットーに該当する言葉があります。"FINO ALLA FINE" がそうです。イタリア語なので馴染みは薄いのですが、英語に訳すと 'TILL THE END' という言葉になります日本語で表すなら「最後まで」という表現が1番しっくりくると思われます。ユベントスではユニフォームにクラブモットーは描かれていないのですが、チャンピオンズリーグのドルトムント戦で観客がクラブモットーをコレオグラフィーで表現していました。

TILL THE END

 イタリア語も英語もアルファベットは同じなのですが、英語で表現したことはクラブのブランド戦略に関係した決断だったのではないでしょうか。その方がグローバル化を念頭に置いた時にファンも意味を理解しやすいでしょうし、ファンだけではなく、新規スポンサーの獲得にもプラスに働くと言えます。

 

 ただ、出来栄えはどうしても旧共産圏の国々のサポーターが作り上げる物と比較するとクォリティーが低くなってしまうことは否めません。個人的にコレオグラフィーとして感心したものはチャンピオンズのスパルタク・モスクワ対バルセロナ戦で、スパルタクサポーターが作り上げた内容です。

スパルタク・モスクワ対バルセロナ

 よく見るとバックスタンド側で剣闘士が剣を交える様子が表現されており、このレベルはそう簡単にできるものではありません。しかし、ファンがクラブを愛する理由はコレオグラフィーだけに限った話ではないことも事実です。クラブのアイデンティティをどのような言葉で表現し、そしてどのようにピッチ上で表現することができるかということがファンに支持される大きな要素となるでしょう

 ユベントスは「最後まで」という言葉をモットーとして掲げているのですから、最後の一瞬までチームのために走り続けたり、貢献し続ける選手がファンのアイドルとなることが望ましいと言えると思われます。