2017/18 UEFA チャンピオンズリーグ・グループステージ第5節ユベントス対バルセロナ戦は両チーム互いに譲らず、0-0 で終えました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [3-4-2-1] |
FC Barcelona [4-3-3] |
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GK | 1: ブッフォン | 1: テア・シュテーゲン |
DF | 15: バルザーリ 4: ベナティア 24: ルガーニ |
2: ネルソン・セメド 3: ピケ 23: ユムティティ 19: ディーニュ |
MF | 7: クアドラード 5: ピアニッチ 6: ケディラ 12: アレックス・サンドロ |
4: ラキティッチ 5: ブスケツ 15: パウリーニョ |
FW | 10: ディバラ 9: イグアイン 11: ドウグラス・コスタ |
16: デウロフェウ 9: スアレス 8: イニエスタ |
ユベントスのアッレグリ監督は 3-4-2-1 を選択。左太ももの張りを訴えたキエッリーニ選手が欠場したため、ルガーニ選手が CB の一角として出場。ドウグラス・コスタ選手がシャドーの位置で先発する布陣で試合に臨みます。
対するバルセロナのバルベルデ監督は 4-3-3 を選択。メッシ選手とジョルディ・アルバ選手は温存となり、デウロフェウ選手とディーニュ選手が先発する陣容で試合を迎えます。
試合は2分、右サイドを抜け出したクアドラードからのクロスからドウグラス・コスタが枠内シュートを放ち、ユベントスが良い入りを見せる。
バルセロナは10分にラキティッチが蹴った FK が直接ポストを叩き、こぼれ球にパウリーニョが反応するも、シュートは枠の外。決定機を逃していまう。
その後は中盤での攻防が続き、両チームとも決定的なシーンを作ることができない。ユベントスは44分に左サイドを駆け上がったアレックス・サンドロからのクロスを受けたディバラがエリア内に侵入してシュートを打つも、抑えきることができず。前半は 0-0 で終了する。
後半に入ると、疲れの見え始めたユベントスの中盤がファールで相手に FK を与える頻度が増え始める。しかし、ゴールから遠い位置だったため、FK でブッフォンが脅かされるまでには至らない。
バルセロナは68分にメッシの浮き球スルーパスに反応したディーニュが決定機を迎えたが、パスを選択。決定的なラストパスはルガーニがカットに成功し、スコアレスが続く。
ユベントスが押し込まれ続けることもあり、引き分けが濃厚となった91分にチャンスが訪れる。左サイドでマテュイディが落としたボールをアレックス・サンドロがクロスを入れる。グラウンダーで来たボールを中央のディバラがダイレクトで打つも、シュートはテア・シュテーゲンが見事な反応で CK に逃れる。
結局、両チームとも得点を奪うことができず、試合は 0-0 で終了。バルセロナの首位通過が決定し、ユベントスは最終戦でスポルティングの試合結果以上の成績を出すことが決勝トーナメント進出の条件となった。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
セーブを強いられるシーンは少なく、運や相手の判断にも助けられ、クリーンシートを達成した。
DF: バルザーリ 6.5
スアレスやイニエスタに上手く対応。粘り強い守備で先発起用の期待に応えた。
DF: ベナティア 6.5
中央で集中力を切らさず、最後まで壁として安定したパフォーマンスを披露した。注文を付けるなら、パスコースが右サイドのワンパターンだった点を改善することだろう。
DF: ルガーニ 6.0
デウロフェウやメッシに対処。ディーニュのラストパスもカットした。相手のプレッシャーがない場面でクリアを優先するなど改善点も見られたが、内容は良いものだった。
WB: クアドラード 5.5
献身的な上下動を行ったものの、突破力でインパクトを残すまでには至らなかった。
MF: ピアニッチ 5.0
バルセロナの素早い囲みに苦戦し、パスワークへの対処でスタミナを使い果たしてしまった。消化不良の試合だったと言えるだろう。
MF: ケディラ 5.5
ピアニッチと同様に中盤で存在感を発揮することができなかった。後半はボールに触れる機会が限定的でほとんどの時間で消えてしまっていた。
WB: アレックス・サンドロ 5.5
相手にポゼッションされる時間が長く、守備に追われ続けた。攻撃参加した際も上手く絡むことができておらず、持ち味が活かされない試合だった。
FW: ディバラ 6.5
右サイドを軸にボールを引き出し、個での突破やサイドチェンジなど攻撃の起点となっていた。得点チャンスは訪れていただけに決めることができていれば、完璧な夜だった。
FW: イグアイン 5.0
魔法が解けたように大舞台に弱いイグアインがいた。エリア周辺での仕事はさせてもらえず、厳しい現実が突きつけられた。
FW: ドウグラス・コスタ 6.0
個の突破力でバルセロナ守備陣を何度も後手に回らせた。守備面で下がりすぎたという反省点はあったものの、見せたパフォーマンスは素晴らしいものだった。
【交代選手など】
MF: ベタンクール 6.0
66分にピアニッチとの交代で出場。中盤での守備とボールのつなぎ役を落ち着いて行い、チームが踏み留まることに貢献した。
MF: マルキージオ 6.0
クアドラードに代わり、71分から出場。やや中央よりのポジショニングで、中盤でバランスを取ろうとした。卒なくプレーしていたと言えるだろう。
MF: マテュイディ ー
85分にドウグラス・コスタとの交代で出場機会を得る。前線からボールを追いかけ、スペースでボールを引き出すなど仕事は忠実に行った。
アッレグリ監督 6.0
キエッリーニが急遽欠場した中、バルセロナ相手に無失点で終えたことは守備陣にとって自信になるだろう。ただ、日程を見据えると、勝利が欲しい試合だったことは事実だ。リーグ戦での直接対決が間近に迫っている状況でチームをどう再編するかが注目点である。
マジッチ主審 5.5
バルセロナが期待する基準のジャッジを見せ、ユベントスの選手をイラつかせていた。プッシングに対する基準が異なっていたのは残念だった。