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中指を立てたイグアイン、UEFA からの懲戒は免れた模様

 チャンピオンズリーグのバルセロナ戦でベンチに下がった際にスタンドに中指を立てたイグアイン選手ですが、UEFA は懲戒処分に向けて動いておらず、お咎めなしとなる模様です。

画像:ベンチに下がるイグアイン
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 イグアイン選手は「元レアル・マドリードの選手」ということもあり、途中交代でベンチに下がる際にスタジアムから大ブーイングを受けていました。それに反応する形で “良くないジェスチャー” をしたと思われます。

 懲戒処分を受けても文句は言えないのですが、UEFA は黙殺という形を採りました。

 これはバルセロナ側が別の意味で問題となる「政治的なバナーを掲げていた」ことが理由です。イグアイン選手に処分を下すなら、こちらも処分を下さなければ「おかしい」との声が出てくることが容易に想像できるからです。

 ちなみに、掲げれていたバナーは2種類。バナーに記載されていた内容と何が問題となるのかを指摘しておくことにしましょう。

 

1:SOS democrácia!

画像:SOS democrácia!

 "SOS democrácia!" は日本語訳すると、「SOS 民主主義」となります。つまり、「民主主義が脅かされている、助けてくれ!」というメッセージです。

 「どういうこと?」と思う人が多いでしょう。実はバルセロナがあるカタルーニャ州の州議会が「スペインからの独立を問う住民投票を10月1日に実施する」という法案を9月6日に成立させました。

 しかし、スペイン政府はこれを違法と認定。住民投票で使われると見られる投票箱やビラなどを押収するよう命じた上、独立志向の強いカタルーニャ州の市町村の首長ら700人に出頭命令を出すという事態が起きているのです。

 問題がここまで大事になってしまうと、さすがの UEFA でも介入する勇気は起きないと思われます。

 

2:WELCOME TO THE CALATAN REPUBLIC

画像:WELCOME TO THE CALATAN REPUBLIC

 もう1つは「ようこそ、カタルーニャ共和国へ」というものです。

 これは明らかにカタルーニャ州の分離・独立派が描く “理想的な未来” を示すバナーと言えるでしょう。こちらも『政治的な主張が書かれたバナー』なのですが、UEFA が処分を下すために必要となる規律委員会などは開かれていない模様です。

 

 出場停止処分を受けるなど、泣きっ面に蜂という事態を回避できたことはポジティブなことと言えるでしょう。イグアイン選手には得点後のゴールパフォーマンスを何度も披露することで今回のマイナスイメージを払拭して欲しいと思います。