NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

【採点】 2017/18 スーペル・コッパ ユベントス対ラツィオ

 スタディオ・オリンピコで行われたユベントス対ラツィオのスーペル・コッパは後半アディショナルタイムのムルジャ選手のゴールにより、ラツィオが 2-3 でタイトルを手にしました。

画像:攻撃陣を牽引したディバラ

 試合に先発した両チームの選手は以下のとおりです。

PR

 

画像:スーペル・コッパ2017 ユベントス対ラツィオ
表1:先発メンバー(16/17 スーペル・コッパ ラツィオ戦)
  Juventus
[4-2-3-1]
SS Lazio
[3-5-2]
GK 1: ブッフォン 画像:キャプテン 1: ストラコシャ
DF 15: バルザーリ
4: ベナティア
3: キエッリーニ
12: アレックス・サンドロ
13: ワラシ
3: デ・ブライ
26: ラドゥ
MF 5: ピアニッチ
6: ケディラ
7: クアドラード
10: ディバラ
17: マンジュキッチ
8: バスタ
16: パローロ
6: ルーカス・レイバ
18: ルイス・アルベルト
19: ルリッチ
画像:キャプテン
FW 9: イグアイン 21: ミリンコビッチ
17: インモービレ

 ユベントスは 4-2-3-1 を選択。新加入選手は全員ベンチスタートとなり、右 SB にはバルザーリ選手が先発する形で試合に臨みます。

 対するラツィオは 3-5-2 を選択。ビリア選手が抜けた中盤の底にはルーカス・レイバ選手が入り、ケイタ選手が抜けた2列目にミリコビッチ=サビッチ選手が一列上がる形で試合を迎えます。

 

 試合は3分、キエッリーニからの浮き球に抜け出したアレックス・サンドロが中央にクロス。これをクアドラードが合わせたが、GK ストラコシャが足に当て、ゴールは許さない。

 すると、徐々にラツィオのプレスが効き始め、ユベントスが自陣内でボールロストする展開が増加する。ラツィオは31分にクアドラードに入った縦パスを潰し、インモービレにスルーパス。

 抜け出したインモービレがエリア内でブッフォンに倒されて PK を獲得し、インモービレ自らがゴール右下に決め、ラツィオが先制に成功する。勢いに乗ったラツィオは34分にバスタとルーカス・レイバが続けざまに枠内シュートを放つも、ブッフォンがセーブ。

 良い内容でラツィオが前半を折り返す。

 後半に入ってもラツィオの良い流れは止まらない。54分に右サイドからのクロスをファーサイドで待ち構えていたインモービレがヘディングで決め、リードを2点に広げる。

 ユベントスは新加入のドウグラス・コスタを右サイドに入れ、シュート性のクロスを軸にラツィオゴールに迫る狙いへと切り替える。

 攻めの形が実ったのは84分。ゴール正面やや左で得た FK をディバラが壁の外側から巻くキックでネットを揺らし、1点差に詰め寄る。怒涛の攻めを見せるユベントスは90分にエリア内でアレックス・サンドロが倒されて PK を獲得。これをディバラがゴール左上に決め、土壇場で同点に追いつくことに成功する。

 しかし、93分にラツィオはルカクが左サイドを突破。デ・シリオのタックルをかわし、エリア内に侵入したルカクが折り返したボールをムルジャが合わせ、ラツィオが試合終了間際に勝ち越す。試合はこのまま終了。ラツィオがホームでユベントスに勝利し、スーペル・コッパのタイトルを手にした。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ブッフォン 6.0
 ラツィオ相手に3失点を喫したが、バスタやレイバなどのシュートをストップしており、役割は果たしていた。技術面のミスを連発したチームの気の緩みを引き締める必要があるだろう。

DF: バルザーリ 5.5
 カーディフでのショックを引きずっているかのように持ち前の強さが見られなかった。右 SB として高いレベルでのプレーを期待するのは現実的とは言えない。

DF: ベナティア 5.0
 キエッリーニとの連携が確立されているとは言えず、インモービレに翻弄され続けた試合だった。最初に交代対象となったのは当然である。

DF: キエッリーニ 6.0
 インモービレと戦っていたものの、周囲との噛み合わせが万全とは言えず、ギャップを突かれて苦戦した。守備の軸として機能することが期待されるシーズンとなるだろう。

DF: アレックス・サンドロ 6.0
 序盤にクロスから決定機を演出し、後半も土壇場で PK を獲得するなど要所で存在感を発揮した。試合の中盤で消えていたことは残念だったが、チームの状況を考えると許容範囲内だろう。

MF: ピアニッチ 5.0
 2年目の飛躍が期待されるが、プレシーズンに見せていた低空飛行のままだった。90分間ピッチに立っていたことが不思議なほどである。

MF: ケディラ 5.0
 ボールロストが多いなど DF の前で盾となる役割のはずが、穴となっていた。「ピアニッチ&ケディラ」の序列そのものを見直すべきとの声が大きくなることが予想される。

MF: クアドラード 5.0
 最初のシュートを放った時は好調に見えた。しかし、時間の経過とともに軽いプレーが目立ち出し、攻守ともに精彩を欠く内容だった。カーディフでの失態を取り戻すには時間がかかりそうだ。

MF: ディバラ 7.0
 背番号10での初試合となったが、重圧に屈することなく、攻撃を牽引した。フィジカル的にも良好であると思われ、良いバカンスを過ごせていたのだろう。

MF: マンジュキッチ 5.5
 多くの運動量が求められる左ウィングではまだまだフィジカル不足と言える状態だった。このポジションは選手が補強されたこともあり、競争が激化することが明確なため、さらなる奮起が期待される。

FW: イグアイン 4.5
 試合から消えていた。明らかにコンディションが整っていない。ケーンやマンジュキッチに CF としてチャンスを与えることを真剣に検討する必要がある内容だった。

 

【交代選手など】

DF: デ・シリオ 5.5
 57分にベナティアと交代し、右 SB のポジションに入る。チームに適応中であることを差し引いても、ルカクへのスライディングタックルを難なくかわされたのはネガティブな印象を残すこととなった。

MF: ドウグラス・コスタ 6.5
 クアドラードとの交代で57分から出場する。右サイドからの突破を匂わせ、左足で GK と DF の間に質の高いクロスを供給するなど持ち味を発揮した。攻撃で良いアクセントを付ける能力があることを示したことは大きい。

MF: ベルナルデスキ 5.5
 マンジュキッチに代わり、72分から出場。ドウグラス・コスタの影に隠れる結果となり、劇的な変化をチームにもたらすまでには至らなかった。ただ、攻撃のリズムに慣れる時間を得れたことはプラスと言えるだろう。

 

アッレグリ監督 5.0
 4-2-3-1 で結果を残した選手を中心にピッチに送り出したものの、カーディフでのショックをまだ引きずっているのかと言うぐらい選手のパフォーマンスが悪かった。プレスを受けてあれだけミスが出るなら、相手は確実にプレスをかけてくるだろう。それに対する有効な対策を確立させることが課題である。

マッサ主審 6.0
 結果的に両チームに PK を与えることとなった。リーグ戦では VAR の関係で違った対応が求められるだろう。判定の基準は一定したものであり、一発勝負を担当するにふさわしい審判だった。