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公式発表:フィリッポ・ロマーニャがカリアリに完全移籍

 2017/18 シーズンの開幕節でユベントスと対戦するカリアリは公式サイト上でユベントスから DF のフィリッポ・ロマーニャ選手を完全移籍で獲得し、5年契約を締結したと発表いたしました。

画像:カリアリに完全移籍したロマーニャ

 なお、ロマーニャ選手移籍について、ユベントス側からの公式発表は現時点(2017年7月30日時点)ではありません。

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 ロマーニャ選手は1997年5月生まれの20歳。ユベントス下部組織出身で、韓国で行われた U-20 W杯にも参戦している CB です。

表1:ロマーニャ選手の出場成績
  大会名 得点 時間
2015/16
(プリマベーラ)
プリマベーラ 20 (20) 2 1786'
ファイナル8 3 (3) 0 300'
コッパ TIM 6 (6) 0 513'
UEFA ユース 6 (6) 0 525'
合計 35 (35) 2 3124'
2016/17
(前期:ノヴァーラ)
セリエB 4 (1) 0 122'
イタリア杯 1 (1) 0 90'
プリマベーラ 1 (1) 0 90'
合計 6 (3) 0 302'
2016/17
(後期:ブレッシア)
セリエB 14 (14) 0 1233'
合計 14 (14) 0 1233'

 昨シーズン(2016/17 シーズン)の前半戦はセリエB・ノヴァーラでプレー。ただ、ポジション争いに苦労し、満足な出場機会を得ることはできませんでした。

 しかし、シーズン後半戦に同じくセリエB・ブレッシアに移籍すると CB のレギュラーとしての地位を確保し、14試合で先発出場し、評価を高めることに成功しました。カリアリが5年契約で獲得したことがそれを証明していると言えるでしょう。

 

 気になる点としては “英語版のまとめサイト” である『フットボール・イタリア』が「ユベントスがプレスリリースでロマーニャ選手を3年分割760万ユーロで売却した」と報じている点です。

 転載がメインの『フットボール・イタリア』が書いているということはユベントスの公式サイトが “うっかり” で予定する公表時期より前に掲載してしまった可能性が高いと言えるでしょう。

 仮に内容が事実として問題となるのは、「クラブ育成選手の資格を持つ CB を760万ユーロで売却したこと」です。ユベントスはクラブ育成選手の条件を満たすトップチーム登録の選手が乏しいため、書い戻しオプションが付随していなければ、フロント陣の大失態となる恐れがあるからです。

 ちなみに、『トゥット・スポルト』によりますと、ユベントスはロマーニャ選手の買い戻し権を有しているとのこと。この点はユベントスからの公式発表が行われるまでくすぶり続けることになるでしょう。

 

 なお、ロマーニャ選手がカリアリに完全移籍したことと時を同じくして「ユベントスが保有権を獲得した」とカリアリが発表したダリオ・デル・ファブロ選手ですが、こちらはセリエBのカルピに期限付き移籍することが濃厚と報じられています。

 おそらく、ユベントスから何らかの発表があるのはデル・ファブロ選手のカルピ行きが確定するであろう8月になると思われます。