ユベントスは公式サイト上でキエッリーニ選手がトリノ大学で MBA (Master of Business Administration、経営学修士)を取得したことを発表しました。
Fino alla fine. Questo motto mi accompagna in campo. E mi ha sostenuto in questi anni sui libri. Felice di essermi laureato! 🎓 pic.twitter.com/4bPZ7deJSV
— Giorgio Chiellini (@chiellini) 2017年4月6日
日本ではスポーツ推薦の形での “大卒のスポーツ選手” がプロの世界で活躍しており、学位を持ったプロ選手はそれほど珍しいことではありません。しかし、イタリア・セリエAでは少数派です。
今回、キエッリーニ選手が修士を主席で獲得したとのことですから、一般社会の基準を適用したとしても、高く評価されることと言えるでしょう。
ちなみに、学士の卒論テーマが『ユベントス FC をモデルとしたスポーツクラブの経営バランスシート研究』であり、修士論文のテーマは『国際的な基準におけるユベントス FC のビジネスモデル』とのことです。
バランスシートを読み解く能力は経営を行う上で必要不可欠ですし、グローバル化が進んだ現在では国際化の流れに対応しなければなりません。これらの点において、キエッリーニ選手のクラブ経営に対する “読み” は的確なものと言えるはずです。
現場経験が豊富であることは経営戦略を立案・実行する上でのアドバンテージとなるでしょう。
選手としてのキャリアを終えた後に、チームのフロント陣としてクラブ経営の実務に参加するケースは非常に稀なケースです。キエッリーニ選手が選手引退後にどういったキャリアを歩むプランを描いているかにも注目する必要がありそうです。