イタリア『ANSA』によりますと、ユベントス戦での判定に納得できない一部の選手がユベントス・スタジアムのアウェイ用ドレッシングルームで大立ち回りを演じ、設備品を破壊するという愚行をやらかしたとのことです。
情報源は “ユベントス関係者” となっており、報じられた内容が事実であれば、愚行として批判されるべき行為と言えるでしょう。
試合終了後の会見でモンテッラ監督だけがミラン関係者とは明らかに一線を画すコメントを述べていたことが奇妙と言えば奇妙でした。「試合後のチームの振る舞いを謝罪する」という内容が何を意味するのかは非常に興味深い点です。
ちなみに、ミランは『ANSA』の報道について「ノーコメント」とのこと。誤報であるなら、「そのような暴力的な行為は容認するつもりはないし、クラブの価値観とも反する」と否定する見解を出し、事実無根であることを広報が述べると思われます。
ブランドイメージを悪くする行為を野放しにするとは考えにくいため、“後ろめたい何か” があったとしても驚きはありません。
報道された内容に間違いがないのであれば、ユベントスはミランに対し、損害賠償を請求すべき案件です。
ですが、金銭による賠償を求める必要はありません。アッレグリ監督が評価するデ・シリオ選手を引き抜く際の「交渉カード」として使っても良い訳です。少なくとも、黙って穏便に済まさなければならないという責務はないのです。
「スタジアムの暴力問題」が取りざたされる中で、選手自身がスタジアムのドレッシングルームで “大立ち回り” を演じているようでは問題の解決が遠ざかる大きな原因になることを自覚する必要があると言えるのではないでしょうか。