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冬の移籍市場が閉幕、ユベントスはトップチームで目立った補強は行わず

 現地時間1月31日を終えたことで冬の移籍市場が閉まりました。ユベントスではエヴラ選手がマルセイユに移籍したことが最大のニュースで、他の大きな動きはほとんどなかったと言えるでしょう。

画像:移籍市場で辣腕を振るったマロッタGM
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トップチーム

 冬の移籍市場では昨年と同様にカルダラ選手やオルソリーニ選手の保有権を獲得し、将来に向けた投資を行う方針がメインになっています。

 そのため、ジェノアからリンコン選手が加わり、エヴラ選手がマルセイユに移籍したという静かな移籍市場でした。移籍の可能性が報じられたもののチームに残った選手の現状は以下のとおりと言えるでしょう。

 

MF: エルナネス → ジェノア、サンパウロなど

 リンコン選手の加入で守備的MFとしての序列が下がったエルナネス選手にはジェノアやサンパウロ(ブラジル)への移籍報道が盛んに流れていました。結局はチームに残留していましたが、2018年6月までの契約であることを考えると厳しい立場と言えるでしょう。

 4-2-3-1 が機能している現状では序列が3番手以降になったと判断せざるをえないからです。

  ボランチ トップ下
1 ピアニッチ、ケディラ ディバラ
2 マルキージオ、リンコン、ストゥラーロ、レミナ ピアニッチ、ピアツァ、エルナネス

 ボランチはピアニッチ選手とケディラ選手が結果を残しており、最近パフォーマンスが良くなかったマルキージオ選手が出場機会に恵まれていない状況です。エルナネス選手がボランチポジションで試合に出ることは簡単ではありません。

 また、攻撃に定評があると言っても、ディバラ選手のポジションを奪えるパフォーマンスは見せておらず、厳しい立場です。そのため、チャンピオンズリーグでメンバー外となる可能性が最も高い選手と言えるでしょう。

 

DF: パオロ・デ・チェーリエ → ブレッシア等

 2017年夏でユベントスとの契約が満了するデ・チェーリエ選手もセリエBのチームからの関心がありましたが、動くことはありませんでした。

 ユベントスが保有権は持っているものの、アッレグリ監督は戦力として計算しておらず、招集メンバーに含まれたこともありません。そのため、今シーズン終了後にチームを離れることは確実と言えるでしょう。

 『ユース出身枠』という形でチャンピオンズリーグのメンバー登録は可能なのですが、そうした動きはないと思われます。

 

FW: モイーズ・ケーン → クロトーネ

 最終日に報道された「クロトーネがケーンに関心を抱いている」というものですが、これはパッラティーノ選手がジェノアに移籍することの穴埋めを期待しての動きと言えます。

 ただ、選手とプロ契約を締結できていないユベントスが移籍を認める理由がありません。そのため、獲得の申し出があった時点からは話が進まなかったことが実情だと思われます。

 

MF: フェデリコ・マッティエッロ / ロランド・マンドラゴラ

 中盤を本職としDFでもプレー可能な2選手には複数のチームが獲得に関心を示していましたが、ユベントス側がチームに残すという決断をしたため、移籍は成立しませんでした。

 両選手ともチャンピオンズリーグでは『Bリスト』での登録が可能であることが大きいと言えます。

 マッティエッロ選手はSBとしてプレーできますので、デ・シリオ選手のように育てることがアッレグリ監督への要求となるでしょう。マンドラゴラ選手も全体練習に戻っていますので、中盤やCBとして成長を促すことが期待されています。

 

若手選手、プリマベーラ

 実際に動きがあったのはユベントスからローン移籍をしている若手選手やプリマベーラです。

 特に、プリマベーラは主軸としてプレーしていたマツェク選手がバーリ(セリエB)に、カスタノス選手がペスカーラ(セリエA)に移籍したため、動く必要がありました。

 

DF: フィリッポ・ロマーニャ → ノバーラからブレッシアに移籍

 昨シーズンまでプリマベーラでキャプテンを務めていたロマーニャ選手はノバーラ(セリエB)からブレッシア(セリエB)にレンタルという形で移籍しました。

 セリエBで4試合(122分)の出場で、控えCBという立ち位置であったことを考えると出場機会の多くなるチームへの移籍を決断することは論理的であると言えるでしょう。シーズン後半戦で継続した出場機会を確保できるのかが注目です。

 

MF: マテウス・ペレイラ → エンポリからローン移籍で加入

 中盤で攻撃のタスクを担う選手が抜けたユベントス・プリマベーラはエンポリから1998年2月生まれのマテウス・ペレイラ選手を2017年6月までのローン移籍で獲得しました。

 ユベントスが前々から興味を抱いていた選手であり、ユベントスがチームに加えることは自然なことと言えるでしょう。トップ下を本職としており、12節ペスカーラ戦でセリエAデビューを果たし、コッパ・イタリアのチェゼーナ戦ではフル出場をしています。

 エンポリのトップチームに帯同はしていますが、出場機会は少ないため、ユベントスのプリマベーラに所属することでユベントスのトップチームから学んで欲しいという思惑もあるのだと考えれます。

 アヤックスとの UEFA ユースリーグでの対戦もありますので、どのタイミングで起用するのかも注目と言えるでしょう。