『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスの 2015/16 シーズンの売上高が3億5300ユーロに達する見込みであるとのことです。
ユベントス・フットボールクラブが決算報告を公開した訳ではありません。しかし、ユベントスの親会社である Exor (エクソール)が2016年前期の決算を公表したため、推測することが可能となったからです。
項目 | 2015/16 シーズン | |
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前期 | 後期 | |
総収益 | 204.5 | 183.0 |
総事業費 | (140.4) | (160.3) |
営業利益 | 38.1 | (18.4) |
当期利益(損失) | 30.2 | (26.7) |
2015/16 シーズン前期分はユベントス・フットボールクラブが決算を公表していますので確定値です。しかし、後期分はユベントスの株式を 63.77% 保有する Exor が発表した値であるため、単純に加算できないことに注意が必要です。
各項目の詳細な値についてはユベントスが発表する決算を待たなければなりません。ただ、キャピタルゲイン等を加味して計算すると、3億5350ユーロになるとガゼッタ紙は言及しています。
2014/15 シーズンの決算よりも売上高が増加することが確定的であり、2010/11 シーズンの売上高からは倍増する計算となります。チャンピオンズリーグをラウンド16で敗退したことを考慮すると、売上高という点では良い伸びを見せていると言えるでしょう。
前年比で費用が増加したのは選手肖像権、選手・スタッフの賃金、償却費などであることが言及されています。この支出に該当する部分がクラブの成長度を上回らないことが経営のバランスを保つ上で不可欠になると思われます。
売上高4億ユーロには到達することは難しそうですが、チャンピオンズリーグで躍進することで実現可能な目標になるでしょう。大型補強を敢行した 2016/17 シーズンに経営面でどのような効果が現れるかにも注目です。