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まとめ:2016年夏の移籍市場におけるユベントスの収支状況

 8月31日の移籍期限を過ぎたことで、どのチームも骨格作りが完了しました。ユベントスが移籍市場で獲得・放出した選手によって、経営的にどういった影響が生じるのかを確認することにしましょう。

画像:ユベントスAとユベントスB(2016/17シーズン)
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 選手獲得による支出は以下のようになりました。

表1:2016年夏の移籍市場収支(新加入選手による支出額)
選手名 2016年 2017年 2018年 2019年
P.ディバラ € 8m € 8m € 8m
+ボーナス800万ユーロ
M.マンジュキッチ € 6.3m € 6.3m
+ボーナス200万ユーロ
R.ペレイラ € 4.6m € 4.6m
+ボーナス150万ユーロ
S.ザザ € 6m € 6m
A.サンドロ € 8.6m € 8.6m
エルナネス € 3.6m € 3.6m
+ボーナス200万ユーロ
合計支出額 € 37.1m € 37.1m € 8m
R.マンドラゴラ € 2m € 2m € 2m
+ボーナス600万ユーロ
M.レミナ € 5m * € 4.5m *
+ボーナス100万ユーロ
M.ピアニッチ € 32m
ダニ・アウベス Free
M. ベナティア * € 3m
※ 買取オプション1700万ユーロ
M.ピアツァ € 11.5m € 11.5m
G.イグアイン € 45m € 45m
J.クアドラード * € 5m € 5m € 5m
※ 買取総額2500万ユーロ
+ボーナス400万ユーロ
合計支出額 € 103m € 68m € 7m
総支出額 €140.1m €105.1m € 15m

 2015年夏に獲得した選手の移籍金が3710万ユーロ。そこにイグアイン選手やピアニッチ選手などを獲得した今夏の移籍金が1億300万ユーロが加わり、合計で1億4010万ユーロの支出となりました。

 概算額ですので、詳細な支出額についてはクラブが株主総会に提出する決算報告書に掲載される数値を待つ必要があります。

 

 支出額だけを見ると、UEFA のファイナンシャル・フェアプレー(FFP)に抵触するリスクはあります。しかし、選手放出による収入も確保できているため、大きな問題とはならないでしょう。

表2:2016年夏の移籍市場収支(退団選手による収入額)
選手名 2016年 2017年 2018年 2019年
A.ビダル € 18.5m
+ボーナス300万ユーロ
K.コマン * € 2m
※ 買取オプション2100万ユーロ
合計収入額 € 20.5m
A. モラタ € 30m
M. ビュヘル € 1.2m *
M. カセレス Free
ルビーニョ Free
S. パドイン € 0.2m € 0.2m € 0.2m
P. ポグバ € 52.5m € 52.5m
+ボーナス500万ユーロ
M. イスラ € 1.3m € 1.3m € 1.3m
R.ペレイラ € 3.25m € 3.25m € 3.25m € 3.25m
+ボーナス200万ユーロ
S.ザザ * € 5m € 10m * € 10m *
※ 買取義務が生じた場合
+ボーナス300万ユーロ
合計収入額 €93.45m €57.25m € 4.75m € 3.25m
総収入額 €113.95m €57.25m € 4.75m € 3.25m

 バイエルンに移籍した2選手が残した移籍金が2050万ユーロ。今夏はモラタ選手とポグバ選手の移籍で9300万ユーロの収入があり、総収入は約1億1400万ユーロが見込める計算となります。

 移籍の収支は「2600万ユーロのマイナス」に止めることができているのですから、黒字を記録しているクラブの財政で十分にカバーが可能である範囲内と言うことができるでしょう。

 

 経営面での課題としては、「クラブの売上高・収入を増加させること」になります。これは2017年夏も今夏とほぼ同様の支払いが必要となることが明らかになっているからです。

 コマン選手やザザ選手のオプションが行使されることを期待するだけでなく、ピッチ上で良い成績を残すという本業の部分にも注力することが求められます。特に、多額の収益となるチャンピオンズリーグでの躍進は絶対条件と言えるでしょう。

 獲得した新加入選手が期待されたパフォーマンスを見せることができるかに注目です。